ホーム>スタッフブログ>スタッフブログ

スタッフブログ

飲水量の変化

こんにちは。獣医師の上嶋です。

最近急に寒くなってきました。寒がりなワンちゃんやネコちゃんは、ご家族の布団にもぐってきたり、ストーブやコタツで暖を取る子も多いのではないでしょうか。

寒くなってくると、お水を飲む量が少なくなり、体が脱水気味になる子もいます。

特に、お年寄りのワンちゃん、ネコちゃんは、ご家族が意識的に水分を取らせてあげる必要があります。

お水の温度を少し温めてあげたり、食事がドライフードの場合は、ドライフードを少しふやかしてあげたり、ウェットフードと混ぜてあげることでも水分の補給になります。

逆に、最近、お水を飲む量や、尿の量が増えたと感じられる方はいらっしゃいませんか?

糖尿病や、ホルモンの病気、腎機能の低下などが原因となっている可能性があります。

病気が原因の場合、体の中の水分が、過剰に尿として外に出てしまうため、喉が渇いてお水を飲む量が増えます。

そのため、沢山飲むからといって、水分を制限してはいけません。

お水を飲む量や、尿の量に変化を感じた際には、病気が潜んでいる可能性がありますので、お気軽にスタッフにご相談ください。

よくあること・・・誤飲

よくあること:誤飲(獣医師:福島)

最近、夜間救急に誤飲で来院されたワンちゃん・ネコちゃんを何度か続けて診察しました。

食べてしまったものはドーナツやおせんべいのように私たちが日頃食べているものだったり、ペットシーツや靴下のように日常に普通にあるもの、また、タバコ、人用の薬を飲みこんでしまったりと様々です。

誤飲はどの年齢でも起こりうることです。

気を付けてはいてもちょっと目を離したすきに、あっと思ったときには既に、危ないとは思っていたけれどなどなど動物病院に誤飲で来院される件数はかなり多いのです。

もしかすると皆さんの中にもドキッとする経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

ふく1

(写真1:楽しそうに遊んでいます)

誤飲と一言で言っても本当にありとあらゆるものを動物たちは口にしてしまいます。

よく知られているのはネギ類やチョコレートによる中毒があります。このように、中毒を起こすものもあれば、異物として胃の中にとどまるもの、腸に詰まってしまうものもあります。

また、もっと手前の食道内に詰まってしまう場合もあります。代表的なものをいくつか挙げ、それぞれの症状・治療を簡単にご説明します。

中毒を起こすもの:

タマネギ・チョコレート・アルコール(日本酒など)

保冷剤・漂白剤・風邪薬・頭痛薬・タバコ・観葉植物

農薬・殺鼠剤・ホウ酸だんご・その他

症状として嘔吐・下痢などの消化器症状、肝臓や腎臓などの排泄系臓器の障害、呼吸困難やけいれんのような神経症状が出る場合もあります。

毒素によって溶血し貧血が起きたり血が止まりずらくなったり、不整脈や心不全により突然死を起こすこともあります。

治療として静脈内点滴や症状に合わせた治療をしていきます。貧血が重度の場合、輸血が必要なこともあります。

異物として誤飲しやすいもの:

ボール(テニスボール・ピンポン玉など)

おもちゃ(ぬいぐるみの綿・口に入る大きさのものはなんでも)

たね類(梅干しの種・果物の種など)・食べ物(果物・お菓子・ワンちゃん用ガムなど)

串付きのやきとり

日常のもの(タオル・靴下・ボタン・アクセサリーなど)

ひも・リボン(特にネコちゃんに多いです。)・その他

症状として、嘔吐、食欲不振、元気がない、腹痛などがあります。胃の中にあって詰まっていない場合は症状がないこともあります。

治療として、催吐処置(胃の中にある状態であれば薬で吐き出させることが可能な場合があります。)、内視鏡(胃カメラ)で取り出す、吐き出すことが困難なもの(大きいものやとがっているものなど)や腸に詰まっている場合はお腹を開けて手術で取りだすことになります。

このように人が日頃口にしているものが動物にとっては中毒の原因になったり、家の中や散歩コースなど生活環境内には異物になるものがそこら中にあります。

ふく2

(写真2:部屋の中捜索中)

 

具体的な対策としては、

①誤飲する機会を与えない・状況を作らない

口にしてほしくないものは可能な限り動物の口が届かない場所に置く・しまう

床に落ちているものに注意する

ゴミ箱はふたつきにする

おもちゃを選ぶ・おもちゃで遊ぶように促す

すぐに壊れないものであまり小さすぎないもの

生活用品やそれに似たものは与えない(スリッパ・タオルなど)

嚙んでもいいおもちゃを与える(いくつか用意してローテーションすると飽きない)

おやつの大きさにも注意する(与えてよいものでも大きさによっては詰まることも)

ふく3

ふく4

ふく5

(写真3:等身大のおもちゃ・4:壊れずらいゴム製のおもちゃ・5:おやつの大きさも注意!)

②人があわてない・奪い合いの競争をしない

飼主さんがあわてて声を出したりすると急に飲みこんでしまうことがあるので注意が必要です。

また、口にしてほしくないものを飼い主さんが繰り返し取り上げていると、飼い主さんの興味を引くために動物がいろいろなものを口にするようになったりすることがあります。

③できれば日頃から号令で口から物を出す練習や名前を呼ぶと振り向く練習をしておく

「ちょうだい」といったらくわえているものを離す練習をしたり、対象物から遠ざかることを教えることも出来ます。

名前を呼んで振り向いてくれれば先に口にしてはいけないものを見つけたら名前を呼んでワンちゃん達の注目を飼い主さんに集めることが出来ます。

小さいうちから練習しておくと良いですね。

④ワンちゃんやネコちゃんの本質的な部分を満たしてあげる

若くて活動的で好奇心が強いワンちゃんは運動や遊びを増やすことで誤飲リスクが減ります。

食事の量が足りない場合も誤飲することがあります。

⑤不安を取り除いたり、食欲が増してしまう病気がないかチェックする

不安が原因による誤飲もあります。

ネコちゃんのウールサッキングは布や毛布を吸うのですがひどくなるとそれらを食べてしまいます。

早期離乳による不安気質が原因といわれています。

食欲が増してしまう病気としては糖尿病や副腎皮質機能亢進症などがあります。

ふく6

(写真6:ふわふわのベットは食べ物…ネコちゃんのウーサッキング)

これからの季節、クリスマスやお正月など楽しいイベントが待っています。

この時期は誤飲も多くなる時期です。まずは環境の整備・管理をしてみて下さい。

それでも誤飲してしまった時には早めに動物病院にご連絡下さい。楽しくハッピーな冬を過ごしましょう。

ふく7

(写真7:魚とったぞー

涼しく感じる日が多くなってきましたね

動物看護師の小山田です。

10月に入り、今年も残り2ヶ月。早いですね。

涼しく感じる日が多くなってきたので、夏は暑いからと遠出を控えていたわんこたちと、どこかへお出かけしよう!といろいろ計画中です。

秋は紅葉などで景色がきれいなのでいろいろなところへドライブに行きたいです。

みなさんも、どこかお出かけの予定はありますか?

おやまだ

日本動物リハビリテーション学会に参加してきました

リハビリテーション科の藤澤です。

9月22日の秋分の日に、当院リハビリテーション科スタッフで、日本動物リハビリテーション学会に参加してきました。

りは1

秋は学会やセミナーがとても多く開催されますが、獣医師だけでなく動物看護師も、日々院内・院外で勉強しています。

りは2

リハビリテーション外来を受診されている皆様にはおなじみのふたり。

左の後藤は先日、米国テネシー州立大学認定のC.C.R.P.という、犬のリハビリテーション施術者認定をとりました。

彼は入職以来ずっと、仕事の合間に勉強し、日々私の厳しい(?)指導に耐え頑張りました!

C.C.R.P.は、現在日本全国で33人が取得しています。

内訳は、獣医師25人、理学療法士3人、動物看護師が5人です。

その中の、獣医師・理学療法士・動物看護師それぞれひとりずつ当院に在籍していますので、これは結構な割合です

右の女性は、動物看護師の養成学校の動物理学療法コースを卒業しているものです。

彼女も現在一生懸命リハビリテーションの勉強しています。

みんなで日々努力をして、より安全でしっかりとしたリハビリテーションのご提供ができるようにがんばっています!

りは4

今回の学会の会場は、東京大学の弥生講堂でした。

せっかく東大にきたからには、やはり赤門前でパチリ。

りは5

せっかくだからジャンプもしてみました(笑)

りは6

りは7

後藤、跳びすぎです。

その勢いで来年は学会発表にも挑戦しましょう。

あいにくの悪天候にもかかわらず、学会も東大も満喫した二人でした。

 

 

 

 

看板、カーブミラーを設置しました

こんにちは。

施設管理の中村です。

駐車場に看板とカーブミラーを設置しました。

naka2

naka3

 

また、入口横の芝生の所に水道とバケツ、ゴミ袋、ゴミ箱もございますので、

ご自由にお使いください。

naka1

第3回シニアセミナーを開催致しました

こんにちは、動物看護師の田村です。

9月7日に飼い主様向けの第3回シニアセミナーを開催致しました。

今回は「シニア犬の介護 シニア期を快適に過ごすために」というテーマでした。

過去二回のセミナーを合わせた内容で、シニア犬で起こる変化や、シニア期を快適にするための工夫、前回ご好評だった介護グッズの紹介をしました。

しにあ

限られた時間ではありましたが、大切なことをお伝えできたかなと思います。

このセミナーで飼い主様からの「こんな介護をしたい」「この場合どうすればよいか」「我が家はこんな感じで介護している」「この介護グッズがおすすめ」など、直接お話しをすることが出来たので、実際の使用感などのご意見はとても私たちの勉強になりました。

介護などで何かお役に立てることがあればいつでも相談して下さい。

 

次回は「シニア犬の運動」についてのセミナーをやる予定です。

詳細が決まり次第、ホームページに記載いたしますので興味がありましたら、是非ご参加ください。

中秋の名月

こんにちは、看護師の斉藤です。

すっかり秋になり、残暑が厳しい反面、夜は冷え込むようになりつつあります。

日が暮れるのもだいぶ早くなりましたね。

さて、みなさんは『中秋の名月』というものをご存知ですか?

ayumi1

秋のすんだ夜空に浮かぶ満月で、今年は9月17日がそれに当たるようです。

散歩の折りなど、少し空を見上げてみてはいかがでしょうか?

ちなみにうちの子は月見より団子派です!

ayumi2

体調の変化に早く気が付くために

こんにちは。

獣医師の平林です。土曜日の腫瘍科で勤務をしています。

当院ではたくさんの患者さんの抗がん治療を行っています。

抗がん治療は、がんを抑える効果がある一方で、副作用への心配がつきものです。

副作用は、重く出てしまう子もいれば、ほとんどでない子もいて、程度は様々です。大切なことは、副作用がでてしまった時に、早く、適切な治療をしてあげることです。

今回は、体調の変化に早く気づくために、病院でとっている体制やご家族にご自宅で行っていただいていることについて、皆さんにご紹介をしたいと思います。

体調の変化は、元気、食欲、お水を飲む量、体温、心拍数、呼吸数、尿や便の状態でみていきます。

通院になる際には、ご家族にこのような紙をお渡しし、はかり方を一緒に練習します。

平林1

記録はこのような紙にしていただいています。

平林2

食欲があり、元気なのにいつもの体温よりも高め、午後になって急に高くなった、などということがあった場合、重大な副作用が隠れていることがあります。

朝晩、記録することで、体の変化に早く気づくことができます。

記録をしていくうちに、このお薬の時には、治療をして何日後にお腹がゆるくなるなどと、お薬の種類によってでてくる変化も見えてきます。

そうすると、その子の体質や治療薬に応じたサポートができるようになります。

患者さんとご家族に安心して治療を受けて頂けるよう、当院は24時間、スタッフが病院に常在しています。副作用に対する様々なお薬を常備し、急な体調変化に対応が出来るようにしています。

治療中はご心配なことが多いと思います。どんなことでもご相談ください。

林宝・下田・藤澤でセミナーを行ってきました

こんにちは。

リハビリテーション科担当の藤澤です

先日の8月28日に、院長と下田先生と私の3人コラボで、

動物看護師協会で動物看護師さんむけに行っている、動物看護師のための周術期管理継続学習講座で講義を行ってきました

周術期というのは手術の前後の時期の事です。

会場は渋谷で12時スタートだったので、入間市駅で集合してみんなで向かいました

レッドアロー

院長が特急レッドアローの切符を買ってくれましたので、特急の中で講義内容を最終チェック!

しも

まずは院長からスタート

「腫瘍患者の周術期管理」というタイトルで、検査のポイントと栄養管理についてお話しました。

りん

次に下田先生が「腫瘍に関する疼痛管理」のお話

緊張していたようですが、とってもわかりやすい講義でした

ふじ

最後に私が「がん患者に対する周術期のリハビリテーション」というタイトルのお話です。

動画の操作があったので、私だけ座って行いました。

 

日曜日の昼間に渋谷に行くなんて、何年ぶりでしょう・・・という私達。

ちょっと道に迷いながら、人の多さにクラクラしながら頑張ってきました!

 

ダイエットがんばります!

はじめまして。

4月に入社しました、受付の橋本です。

先々週ワクチン接種のため我が家の愛猫ごもくを病院へ連れて行きました。

身体には何の異常もなかったのですが、体重が5.9㎏もありました。

3月にお家にやってきた時には5.2㎏でした。

獣医さんにはダイエットをしましょう、と言われていましました。

はし1

肥満は病気への危険性を高めます。

1週間に1度の体重測定をして、たくさん遊ぶことで、まずは500gの減量を目指します。

ダイエット宣言をしてからおもちゃを追加購入しました。

はし2

レーザーポインタに1番興味をそそられるようでした。

ふっくらしたからだもかわいいですが、健康には変えられません。

ダイエットがんばります!

クレートトレーニングについて

こんにちは。4月に入社しました看護師の田村です。

今回はクレートトレーニングについてお話します。

お家のワンちゃんはクレート(ケージ)に入っておとなしくしていますか?

クレートはワンちゃんにとって寝床や落ち着いて安らげる場所であってほしいと思っています。

入院やペットホテル、トリミングなどで動物病院などに預けることがあると思います。

知らない場所(ケージ)に入ってもワンワン吠え続けているとワンちゃんのストレスも溜まってしまいます。

こうならないために普段からケージに入ることに慣れてほしいと思っています。

たむら1

ケージの大きさは、お座りをして天上に頭がつかない位の高さで少し歩いたり伏せができるくらいがちょうど良いです。

たむら2

ケージに入って行くように誘導をします。

大好きなおもちゃやおやつを使ってみて下さい。

入って行く時に「ハウス」と言って合図を出します。その後、ご褒美としておやつをあげて下さい。


たむら3

入ってすぐにくつろぐ子はなかなかいません。

ご飯をケージの中であげてみたり、おもちゃを入れてみたりして下さい。

ケージの中にマットや毛布など入れてあげても良いと思います。

慣れるまでは時間が必要なので、はじめはドアを開けたままにして、自由に出入りできるようにしてあげて下さい。

ドアを閉めても吠えずに良い子にしていたらご褒美をあげていっぱい褒めて下さい。

また、ケージの上に布などを掛けておくと目隠しになり、安心できる子もいます。

来客が来た時の吠え防止にもなりますので試してみて下さい。

高齢犬の食事

こんにちは、4月に入社した看護師の猪瀬です。

今回は高齢犬の食事についてお知らせしたいと思います。

わんちゃんが7歳を過ぎたら、一度食事を見直してみて下さい。

脂肪分が少なく、良質なたんぱく質の多いシニアフードへ少しずつ変えていくのがいいと言われています。

また、ドライフードは歯に負担をかけないようお湯でふやかしたり、食べないときは缶などを温めたものをあげてみて下さい。

台を使って食べやすい高さに食器を置いてみるのもいいかもしれません。

わんちゃんは高齢になると食が細くなってくることがあるので、手作りのフードをあげている方もいらっしゃると思います。

その際はネギ類や脂肪の多い肉、牛乳など与えてはいけない物に注意して作ってあげてみて下さい。

動物看護師の後藤が合格しました!

リハビリテーション科の藤澤です

リハビリテーション外来を受診されている皆様方にはおなじみの動物看護師の後藤が、

この度米国テネシー大学認定の「C.C.R.P.」犬のリハビリテーション施術者に合格しました!

この認定資格は、まだ日本で数十人しか取得していませんが、

後藤の合格をもって、当院には3人のC.C.R.P.が在籍している事になります。

(詳しくはこちらをクリックしてください )

・整形外科担当獣医師でありC.C.R.P.の福田

・リハビリテーションの専門職の理学療法士でありC.C.R.P.の藤澤

・そして動物看護師でC.C.R.P.の後藤

3人とも背景の職種が違いますので、視点が違います。

ですから色々な角度から患者さんを把握し、より安全で効果のあるリハビリテーションのご提供が可能になります。

病気やケガによる運動機能障害のほか、シニア動物の健康維持のための運動相談などなどお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

超音波検査の毛刈りについて

超音波検査の毛刈りについて

こんにちは。獣医師の勝山です。じめじめした梅雨が終わり、いよいよ本格的に暑い夏になってきました。

私は四季の中で夏が一番好きですが、動物にとってはこの季節は過ごしにくい季節なので、以前のブログにもあったように熱中症には注意が必要ですね。

今回は夏とは全く関係ないですが、超音波検査について少しお話ししたいと思います。

私たちがわんちゃんねこちゃんを検査でお預かりするときに、「毛刈りをしてもいいですか?」とご家族に確認させていただくことがあります。

何のためかは超音波検査に関係があります。

超音波検査は、主にお腹や胸の中の臓器をみる検査です。

超音波が出る機械を体にあてます。

そうすると、機械から出た超音波は体の内臓に当たります。内臓に当たった超音波は、反射して再び機械に返ってきます。

返ってきた超音波から画像がつくられ、私たちは内臓のかたちや内部構造をみることができます。

こんなふうに横になって検査をします

かつ1

例えば腎臓だったらこんなかんじにうつります

かつ2

超音波を当てるとき、皮膚にたくさんの毛が生えていると、毛が邪魔をして超音波が体にうまく通らず、臓器が見えにくくなります。

同じ腎臓をみています。毛が密に生えている動物だと非常にみにくくなります

かつ3

そのため、より正確に検査を行うために毛刈りが必要なことが多いのです。

我が家のねこも超音波検査のとき毛を刈りました

かつ4

お腹に毛がないとなんだか寂しい気もしますが、そんなに目立たないと思いませんか?

これにより正確な診断ができるので、是非ご協力をお願い致します。

 

 

 

 

 

グルーミングの時に使う道具

 

こんにちは、4月に入社しましたトリマーの生山です。

今回はトリミングの時に下準備といわれる、グルーミングの時に使う道具の紹介をしたいと思います。

◯爪切り
ギロチン型といわれる爪切りを主に使います。
生山1
爪が伸びすぎて巻いてしまっている子にはニッパー型を使います。
生山2

◯爪ヤスリ
切ったあとの爪は当たると痛いので丸くなるようにヤスリをかけます。
生山3

◯バリカン
足の裏、肛門、お腹には基本1㎜の刃を使います。
生山4
他にもたくさんの刃があります。
生山5
バリカンの本体と刃を付け替えながら使います。
◯鉗子
耳掃除の際に使います。
生山6
鉗子にコットンを巻いて綿棒の様にして使います。
生山8

他にもグルーミングの作業は、肛門腺絞りやブラッシングなどあります。

グルーミングはトリミングの作業の中で最も大切な作業です。
グルーミングを怠るとワンちゃんの健康に問題が出てきたり、グルーミングの作業を嫌がる様になってしまいます。
その様にならない為に定期的にグルーミングをしていくことが大切です。

そして、グルーミングを慣れていく為に最も大切な事は、家でワンちゃんとたくさん触れ合う事です。
人に触られる事に慣れている子は、グルーミングもとてもスムーズにストレスなく行う事ができます。
その為に、たくさんコミュニケーションをとり、たくさん触れ合い、たくさん遊んであげましょう!

私が飼っている2匹のテリアも、私がトリマーになって、今まで以上に触れ合う様になったら、グルーミングの作業を前よりもスムーズにできるようになりました♪

生山9

お家のわんちゃんねこちゃんや、まわりに少しぽっちゃりしている子はいませんか?

みなさんこんにちは。4月に入社した看護師の佐藤です。

今回は、先日体重管理についてお話を聞いたのでそのことについて書かせて頂きます。

皆さんのお家のわんちゃんねこちゃんやまわりに少しぽっちゃりしている子はいませんか?

私はボクサー犬を2匹飼っているのですが、実は少し前まで1匹が太っていました!!!

病院に行っても、悪いところはなくご飯の与えすぎ運動不足ということがわかっていたので、その日から心を鬼にしてご飯の量を少しずつ減らしていき、おやつの回数は減らさず量を減らしました。

わんちゃんは量より回数を多く貰った方が嬉しいそうです。

丸いのも可愛いですが、標準よりも体重が重くなりすぎてしまうと関節が悪くなったり、熱中症にもなりやすくなってしまうのでしっかり体重管理をしてあげようと反省しました。

少しずつですが体重が落ちて骨格もわかるようになってくると、今まではドッグランに行っても日陰で寝ていたのがウソみたいに誰よりも早く走るようになりました。

それまでは同居の2匹で喧嘩も多くあったのが減り、走れないのがストレスにもなっていたのかなあと思います。

おうちの子の体重・体型がすこしでも気になりましたら病院スタッフに尋ねてみてくださいね。

1枚目の白いボクサーのお腹‥パンパンです‥2枚目は体重が落ちてとても楽しそうに走ってます。

さつき1

さつき2

 

 

供血犬デレクのお話

こんにちは。看護師の森下です。

7月に入り、むし暑い日が多くなってきました。みなさん体調を崩したりはしてませんか?

今回は供血犬デレクのお話をしようと思います。

今までもブログで数回紹介してきましたが、デレクは当院の供血犬として活躍中のロットワイラーの男の子です。

供血の出番がないときは私の家で過ごしています。

今年の2月で2歳になりました。

体重は60キロになり、すっかり大きく育ちました。

でも相変わらず、気分は子犬。テンションが高くなると、周りを気にせず大はしゃぎ…。

狭い家なので狭いサークルの中にいますが、気にせず大はしゃぎです。

サークルごと移動して、近くにある家具を壊してみたり、サークルを壊してみたり。デレクが来てから、現在のサークルは3個目です。

いつまでも子犬の気分のままのデレクですが最近はブームがあるようです。

毎朝、私が起床するとデレクも動き始めます。

我が家には10歳になる猫もいるのですが、猫も動き始めます。

そしてデレクは自分のサークルの前を通る猫を見て、遊びたそうにします。

しかし猫は無視をします。

しばらくすると、サークルから1メートルほど離れた所に猫が座り始めます。

デレクには決して届かない位置です。

デレクも座り始めます。そして30分ほど、にらめっこが続きます。

私はそのまま出勤の時間になるため、その後はわかりませんが、この行動ほぼ毎日やっています。

おそらくお互いに楽しんでいて、実は仲良しなのかもしれません。

そしてもうひとつのブームは、仰向けで寝ることです。

子犬のときからよくやっていて、今でも仰向けで寝るのが好きなようです。

すっかり熟睡している証拠なんだなと思っています。

森下1 もり2

 

そんなデレクは病院には定期的に供血で来たり、ワクチン等の予防で来ていることがあります。

見かけたときはぜひ声をかけてあげてください。

整形外科を受診する動物について

整形外科担当の獣医師の福田です。

整形外科を受診する動物は関節疾患や骨折により”痛み”があります。

大抵の場合手術やお薬での治療により痛みが緩和されると動物は元気になり、活発になっていきます。

しかし、手術や治療をしてすぐに元の生活に戻れるわけではありません。

人の場合で考えていただければよくわかると思うのですが、しばらくは松葉杖をついたり、ギブスをしたり、サポーターをつけたりします。

これは動物も同様で、身体の組織が修復し安定するまでにはどんな治療をしても時間薬が必要となり、治るまでは無理をせず安静にする必要があります。

しかし動物は人と違い、自分で安静にしたり使い過ぎないようにコントロールすることができません。

痛みが取れたらすぐに走ろうとしますし、跳びはねることもします。

つまり、ご家族が動物が安静にできる環境を作り、安静にできるようにコントロールしなければ動物は自分では大人しくすることはないのです。

いつも私達は手術を受ける患者様にお話することは、手術と同じくらいこの術後の安静が重要であるということです。

動物を安静にすることは簡単ではありません。

よく動物をケージに入れておくとずっと鳴いていて可哀想とおっしゃる方がいらっしゃいます。

しかし全く可哀想ではありません。

上手く行かなければまた手術が必要になるかもしれないし、100点満点の結果が得られないかもしれません。

それは動物にとってハッピーなことでしょうか?

動物は自分の状況を理解できていませんし、私達の言葉は通じません。

動物の治療にはまずご家族の意識を変えていただくことが重要です。

ご家族がこの子のためにやっているんだという確信を持たないと、動物もいつまでも諦めずに訴えるでしょう。

そして本来は、ケージの中に入る習慣を普段からつけることです。

慣れていればこのような怪我をした時だけでなく、ホテルに泊まる場合などにも動物のストレスは少なくなります。

人と同様、可愛がるだけが動物を愛することではありません。

動物との生活をより良いものにするために是非一度そのようなことも考えて普段の生活を送ってみてください。

猫ちゃんの食器について

初めまして、

4月に入社した動物看護師の田中です。

本日は猫ちゃんの食器についてお話しします。

みなさんの猫ちゃんはどんな食器でごはんを食べていますか?

猫ちゃんはタイプによって食器の素材(陶器、ステンレス、プラスチック)や形状が変わってくると思います。

ごはんの食いつきが悪い、食が細いなどといった猫ちゃんと暮らしているご家族は、ごはんを変えるだけでなく食器の素材を工夫してみてはいかがでしょうか。

私の家の猫ちゃんは、食器を変えてからごはんの食べこぼしが無くなりました!

そして食器の位置を高くする事で楽な姿勢でご飯を食べられるようになりました。

食器の位置を高くする事で吐き戻しを軽減したり、高齢の猫ちゃんでは関節の負担の軽減にもつながります。

ぜひ、お家の猫ちゃんに合った食器を探してみてください。

写真は、ごはんを食べて毛づくろい中の我が家のメルちゃんです。

tanaka

 

ワンちゃんの歯周病と歯ブラシ

こんにちは、獣医師の徳山です。

本日はワンちゃんの歯周病と歯ブラシについてお話したいと思います。

老齢のワンちゃんのほとんどが歯周病を持っていると言われています。

その最大の理由は歯みがきをしていないことです。食べ物を食べたりするとその食べカスなどが歯に残って(歯垢といいます)細菌が付着します、そこに細菌がくっついて3〜5日ほどすると歯石になります。

歯石は軽石のようなもので表面は凸凹なのでまた歯垢が付きやすくなります。

これが繰り返されて歯石が大きくなっていき歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)の中にまで入っていくと、歯肉炎や歯周病が起きてしまいます。

歯周病がひどくなると歯槽膿漏のような状態になって歯がグラグラしてしまいます。

また、歯周病を放置すると鼻、眼、心臓、肝臓、腎臓に悪い影響を及ぼすことがあり、歯が悪くなるだけでなく全身的な健康状態を悪くすることがあります。

ワンちゃんの歯周病の一番の予防法は歯ブラシによる歯みがきです。

歯垢が歯石になる前に歯周ポケットも含めて歯ブラシでしっかり落としてあげることが大切です。

すでに歯石になっているものを落とすにはスケーリング(歯石落とし)が必要になり、ご自宅ではできない範囲になってきます。

また歯石をしっかり落としてあげるために麻酔が必要になってきますので獣医師にご相談ください。

今後、具体的な歯ブラシのやり方などをアップしていきたいと思っております。

下の写真は僕のワンちゃんが歯みがきしているところです。とてもお利口さんです!

2016624132150.jpg