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2021年11月

ペットの急変に備えてお家でしておくべきこと

こんにちは、獣医師の中嶋です。

今日はペットが急変してしまい、普段受診したことのない病院を受診しなければいけなくなったときのためにお家でできる準備についてお話しようと思います。

病気やケガは時間を選びません。

夜間に急に具合が悪くなったり、かかりつけの病院の休診日に具合が悪くなってしまうこともあります。

そういう時に備えて今からお話しする4点はお家で準備しておくとよいでしょう。

①過去の病気をまとめておきましょう

過去に治療した病気の診断名、時期と期間は獣医師に伝えられるようにしましょう。

病気の中には繰り返し起きるものや数年かけて具合が悪くなる病気もあります。

今回の症状とは関係ないと自己判断せず、獣医師に伝えるようにしましょう。

 

②治療中の病気をまとめておきましょう

現在治療中の病気がある場合は急変と関係している場合が十分に考えられます。

診断名をしっかりと把握しておきましょう。

 

③検査データはまとめておきましょう

病院で貰った検査結果データはまとめて保管するようにしましょう。

緊急受診する際はそれらのデータも持っていくようにしましょう。

血液検査を評価する際には、その時点での数値はもちろん大切ですが、過去のデータとの変化も重要な情報となります。

 

④服用しているお薬・投与したお薬の名前を知っておきましょう

「下痢止め」や「痛み止め」、「抗生剤」といった情報だけでは、実際に何の薬剤を投与したのかわかりません。

薬の中には同時に使用すると副作用が出てしまうケースや薬の効果を減退させてしまうケースがあります。

可能であれば、治療してもらった先生に、使用した薬の名前を教えてもらいましょう。

また、内服薬を処方された場合には、実際にお薬を持参して頂くと、何のお薬かわかるかもしれません。

 

 

フローリングの床が愛犬に及ぼす影響

みなさんこんにちは!看護師の吉田です!

本日はフローリングの床が愛犬に及ぼす影響についてご紹介します!

フローリングの床は愛犬にとって、とっても滑りやすく予期せぬ怪我に結びつく危険性があります!

例えば、滑りやすいことによって余計な部分に力を入れて筋肉を痛めたり、着地時に滑って骨折、脱臼してしまう、などなど、、

様々な危険が潜んでいます!!

 

我が家では今年新しい家族を迎え、フローリングの滑り対策として家中の至る所にカーペットを敷きました!

みなさんも是非、愛犬の健康のために環境を見直してあげるのはいかがですか??

 

↓愛犬ゴールデンレトリバーのキッカちゃん(4ヶ月)と敷き詰めたブロックカーペット

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さらに!もう一工夫として、、、

みなさん、肉球の間の伸びたムダ毛はカットしていますか??

わんちゃん、ねこちゃんはこのムダ毛をカットすることで肉球がしっかり滑り止めの役割を果たし、滑りにくくなるんです✨

足裏のカットは病院で行えるのでいつもの診察にプラスαして定期的にメンテナンスしてあげるのはいかがですか?

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猫の気持ちが分かるようになる??

こんにちは。看護師の梁瀬です。

11月になり、秋が深まる季節になりました。

夜も冷えるようになり我が家の猫たちも一緒に布団に入ってくれるようになりました。

そこで最近私がハマっている事を紹介したいと思います。

それは猫語を翻訳できる「ニャントーク」というスマホアプリです。

私の猫たちは夜寝る前に大きな声で鳴いていたり、

よく鳴いている姿を目にするので試してみました。

そうすると「愛してる」とか「ママはどこ」だったり

なかには本当にかなぁと思う翻訳もありますが家族内で使うにはとても楽しんで翻訳しています。

猫ちゃんの健康状態に使用するのは精度に欠けますが、

日常会話を楽しむにはとても良いアプリなので皆さんも是非試してみてください。

 

 

 

肝臓は沈黙の臓器

こんにちは。獣医師の勝山です。

ここのところ急に寒くなってきましたね。

そのせいか、我が家の猫達は私の膝の上で暖を取ることが多くなってきました。

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この子たちが一気に乗ってくると結構重いです!

さて、それとは全く関係ありませんが、今日は肝臓のできものについて少しお話ししたいと思います。

『肝臓は沈黙の臓器』と言われるのをよく耳にすると思います。

なぜかというと、肝臓の病気はある程度進行しないと症状が出ないことが多いからです。

動物でも同じで、肝臓にできものができても症状として出ることは少ないためなかなか気付きにくく、健康診断や他の病気で検査をしたときに偶然みつかることが多いです。

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X線検査で、肝臓のあたりに大きい影がみられます。

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エコー検査をすると、肝臓に大きいできものがみられます。

肝臓にできた腫瘍は手術で完治するものが多いため、X線検査やエコー検査で腫瘍が疑われる肝臓のできものがみつかったら、手術で切除することを検討します。

手術をする上で、肝臓のどの位置に腫瘍があるかが重要になってきます。

そのため、CT検査を行って腫瘍の正確な発生部位を特定し、手術で切除可能かどうかを正確に判断します。

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CT検査で、肝臓のできものは肝臓の外側左葉という部位に発生していることがわかりました。

肝臓の腫瘍は、早期に手術で切除することで完治するものが多いです。

ただし、あまりにも大きくなってしまっていると手術で取り切れないことがあります。

そのため、定期的に健康診断をして早期発見することが大事だと思いますので、検査を希望の方はスタッフまでご相談ください。