スタッフブログ
今、どんな顔していますか?
動物看護師の吉川です。
12月に入り、だんだんと寒くなってきましたね。
風邪は引いていませんか?
インフルエンザの予防接種はもうお済みですか?
飼い主様方も体調には十分気をつけてくださいね。
動物達も季節によっては体調を崩しやすい時期です。
最近、可愛い我が子の行動を観察していますか?
頭からしっぽまで触っていますか?
何か変化はありませんか?
年だから痩せてきたのかな…
お腹だけ張っている…
食欲が以前に比べて落ちた…
トイレに行く回数が増えた…
おしっこの色、うんちの形、臭いは?
咳をするようになったかも…。
ちょっとした意識で変化に気づけます。
少しでも疑問に思ったらお散歩のお友達に相談してみたり、病院に気軽に電話してみてくださいね。
その子の親は飼い主様だけですからね。
今、どんな顔してますか?
第35回動物臨床医学会年次大会
こんにちは、動物看護師の後藤です。
最近めっきり寒くなりましたね。
私は毎朝布団からでるのを躊躇いながら起きる日々が続いております。
私は11月14日、15日、16日と開催されていた第35回動物臨床医学会年次大会で口頭発表をしてきました。内容はご家庭でのリハビリテーションのやり方の指導やその説明についてです。
私自身、文書をつくるのも話すのも苦手としているので、とても苦労しました。しかし、なんとか無事に終わりとても良い経験になりました。
獣医療に関わる、獣医師、動物看護師、その他スタッフの多くはこういった学会などへ参加して、自分の考えや思い、そして研究などを発表、またそういった発表を聞き、情報を交換しています。さらに各専門の分野の話を聞くことで、それぞれがスキルアップを目指し努力しています。
私も今回の経験をいかして、より質の高い看護を皆様に提供できるよう頑張りたいと思います。
肛門腺のしぼりかた
こんにちは、動物看護師の田辺です。
ワンちゃん・猫ちゃんとお住まいの皆様、肛門腺のチェックはされていますか?
ワンちゃん・猫ちゃんのお尻には、肛門腺、肛門囊(のう)とも呼ばれる袋があり、ここから匂いの強い分泌物が出てきます。
肛門腺に溜まった分泌物を排便時に自然と出せる子もいますが、特に小型犬など定期的に絞ってあげないと出せない子も多いようです。
「お尻を床に擦りつけている」「お尻を気にしたり舐めたりする」このような時は肛門腺が溜まっているサインかもしれません。
肛門腺は、肛門の左右下に2つあります。
肛門を中心として4時と8時の位置と考えるとわかりやすいです。
しっぽを上に持ち上げて、自分の親指と人差し指でつまむようにし、下から上に持ち上げる感覚で搾り出すと、肛門からピュっと出てきます。
コツをつかめば簡単に絞り出せるようになると思うので、ぜひお家でもチェックしてあげてください。
肛門腺の色や臭いは様々で、茶色~黄色っぽかったり、固めでつぶつぶしていたり、サラサラの液状だったりします。
肛門腺はとても匂うので、絞り出すときに顔を近づけて覗かないようにしましょう。私はついつい覗き込んでしまい大変な目にあったことがあります。
また、固くなってしまいなかなかしぼり出せない子や、W・コーギーなどお尻が張り出している体型の子などは難しいので、獣医さんにお願いすることもあります。
肛門腺がつまってしまうと、炎症や破裂を起こすことがあります。肛門腺をチェックした時に痛がっているようでしたら無理をせず、ご来院の際に診てもらうようにしてください。
早速ですが、問題です。
こんにちは、看護士の佐々木です。
早速ですが、問題です。
下の写真の2匹のワンちゃんのうち、どちらか1匹は義眼の手術をして目にシリコンが入っています。
さてどちらでしょうか?
答えは、右側の青いハーネスをつけているワンちゃんです。
この2匹は、私が飼っている犬で、アンジェ(左)とタヌ(右)と言います。
タヌは、緑内障で両眼が見えなくなり手術を考えましたが、もともと活発に動き回るタイプの子では無かったことや今までと変わらない食欲や嫌がることのない散歩姿を見て、無理に手術をしなくてもいいのかなと思うようになっていました。
でも眼科の先生からの「手術してあげたほうがいいよ」という言葉に背中を押され手術をすることに。
手術前
手術後
現在
1ヶ月も経つと落ち着いてきます。
手術後、酷かった涙やけもなくなり、なでて欲しくて自分から頭を擦り付けて甘えるようになったり、他の物や匂いに興味を持つ時間が増えました。
そんな姿を見て、我慢できる位であっても、やっぱり頭痛や頭が重いなど本人にしかわからない痛みや不快感があったんだなぁと痛感しました。
目が見えないことで、時にぶつかったり踏み外したりすることもありますが、臆することなく元気に歩いている姿や甘える仕草を見て、手術をして良かったと思っています
動物は人よりも痛みに強く周りに悟られないよう我慢をしようとします。
だから気づきにくいかもしれませんが、「痛そうには見えない」「もともとあまり動かないから」などと思わず、ご相談ください。
猫ちゃんの尿道閉塞
こんにちは。獣医師の上嶋です。
最近すっかり寒くなりました。
今回は、寒い季節に増える、猫ちゃんの「尿道閉塞」についてお話しさせて頂きます。
「尿道閉塞」とは、結石や尿道栓子(炎症によって、膀胱や尿道から剥がれ落ちた細胞、血液、結石の成分などがかたまったもの)によって、おしっこの通り道である尿道がつまってしまう病気です。
尿道閉塞は、尿道が細くて長い男の子で多く起こります。
この病気の症状は、おしっこをしたくても出ないので、何度もトイレに行って、おしっこを出そうとふんばります。
ふんばりすぎて吐いてしまう猫ちゃんもいます。
おしっこが長時間出ないと腎臓に負担がかかり、腎不全になってしまったり、膀胱が破裂して命に関わることもあります。
おしっこが出にくそうだなと感じたら、なるべく早く動物病院を受診して下さい。
では、尿道閉塞を予防するにはどうしたらよいのでしょう。
おしっこが膀胱の中で長い時間とどまっていると、おしっこの中の結石の成分がかたまって、結石が出来やすくなります。
よって、お水をたくさん飲むこと、おしっこを我慢させないこと、結石の成分であるマグネシウムを摂取しすぎないことなどが大切となります。
また、猫ちゃんは、ストレスが原因となって膀胱炎になることが多いので、ストレスをかけないことも大切です。
寒くなると、お水を飲む量が減るため、ご飯にウェットフードを加えてあげたり、水飲み場を複数用意してあげたり工夫をしてあげるとよいでしょう。
蛇口から出るお水や、動くお水が好きな猫ちゃんもいます。
おしっこを我慢させないためには、快適なトイレを用意してあげます。
十分な広さのトイレを、猫ちゃんが安心できる場所に用意してあげましょう。
また、トイレの数は、猫ちゃんの頭数+1個が理想といわれています。
定期的に尿検査を行い、結石の成分が出ていないかチェックしてあげることも出来ます。
ご希望の場合には、なるべく新鮮なおしっこを、診療時間内にお持ちください。
猫ちゃんは泌尿器のトラブルが多い動物です。
普段から、猫ちゃんのおしっこの様子をよく観察してあげて、病気を早期発見してあげましょう。
動物看護師も勉強、勉強、日々勉強!
こんにちは、動物看護師の佐々木です。
埼玉動物医療センターでは、病院スタッフが講師となって毎月1回、動物看護師の勉強会を開いています。
内容は、知って欲しい病気の事や器具や保定方法など‥‥様々です。
10月は、“リハビリテーション”
病院では手術後の機能回復を目的としたリハビリテーションが行われている事が多いのですが、その他の場合でも(老齢動物の健康維持や、肥満対策など…)、色々な目的でリハビリ効果を得ることがてきる事を教えていただきました。
私の飼っている老犬2匹も時々マッサージをしてもらっているみたいです。
自分がやってる時には見られないうっとりな表情で、やめると「もっと」と催促しているそうです。
当たり前ですが、プロとの差を実感します。
ワンちゃん・ネコちゃんに多い"誤飲事故"
こんにちは、獣医師の森田です。
すっかり秋めいた天気になりましたね。日中は汗ばむことも多いですが、朝晩は冷えるようになりました。
さて、今回はペットのワンちゃん・ネコちゃんに多い“誤飲事故”についてご紹介したいと思います。
ワンちゃん・ネコちゃんが吐いている・元気が無いと言って病院に来院し、検査をすると胃や腸の中に食べてはいけない“モノ”が見つかることがあります。
診察の現場で遭遇することが多いのは、おもちゃ・梅干しの種やトウモロコシの芯・食品に同封されている脱酸素剤・意外なところで靴下等でしょうか。ネコちゃんだとネズミのおもちゃや紐などが多いです。
治療方法にはいくつか種類があり、
- 吐かせる
- 胃カメラ
- 手術で取り出す
のいずれかを状況に応じて選択します。
例えば、1、2の処置は腸にあるモノには行なえませんし、2、3については全身麻酔が必要です。腸に詰まってしまった時は3になります。
では、実際に当院で治療したワンちゃんの場合をご紹介したいと思います。
これはワンちゃんの仰向けのレントゲン写真です。
金属等の固いものは白く写るため、お腹の中にチェーンのようなモノが写っているのが分かると思います。このワンちゃんは胃カメラで胃の中にあるチェーンを無事取り出すことができました。
続いてのワンちゃんです。
この写真でも食べてはいけないモノが写っているのですが、皆さんお分かりでしょうか?最初のワンちゃんよりも少し分かりづらいと思いますが、よく探してみてください。
丸で囲った所にやや白い影が見えると思います。手術をしたところ腸におもちゃが引っかかってしまっていました。
誤飲事故を防ぐ確実な予防方法は無く、ご家族が注意してあげることが一番重要です。
もし、ワンちゃんが何かを飲み込んでしまった、あるいは飲み込んだかもしれない場合は、様子を見ずに病院に相談してください。来院が早かった場合は治療が軽く済む場合もあります。
食欲の秋ですが、私も食べ過ぎて蓄え(脂肪)を増やさないようにしたいと思います
狼爪(ろうそう)の爪切り
動物看護師の小山田です。
今回はワンちゃんの爪切りのお話です。
狼爪(ろうそう)という爪を御存知ですか?
ここの爪のことです。
他の四本に比べるとちょっと離れたところにあります。
ワンちゃんが立つと…
このように狼爪は地面につきません。
ワンちゃんの爪はお散歩で地面と擦れ削れてると思われるかもしれませんが、地面につかない狼爪だけ削れることなくのびていることがよくあります。
狼爪がのびると皮膚に食い込んでしまうこともあり、そうすると痛みを生じることもあります。
そうなる前にぜひ爪を切ってあげてください。
ご自宅での爪切りが難しい場合は、診察などで当院にお越しの際にぜひお声がけください。
ワンちゃんの狼爪チェックをぜひしてみてくださいね。
歯のこと。
獣医師の福島です。みなさん、歯みがきしてますか?
私たちは日頃から何の気なしに歯みがきをしています。
健康のため、美容のため、80歳になっても自分の歯でおいしいものを食べるため…
私たちが愛してやまないペットたちはどうでしょう。
最近の報告では、3歳以上のワンちゃんやネコちゃんの80%が歯周病にかかっているといわれています。
実際、診察していてもお口の中にトラブルを抱えている場合が多々あります。
先日行われた獣医学フォーラム(獣医師、動物の看護師など動物関係者のセミナー)では、様々な分野の専門医による講演がありました。
歯科を専門とする獣医師の講演では歯周病についていろいろお話しして頂きました。
中でも飼主さんにお伝えしたいこととして早期治療の大切さ、歯みがきでの予防のことをお話ししていました。
早期治療が必要なのは、他の病気と一緒でひどくなってからでは治療が難しくなってしまうからです。
歯肉炎、歯石がつくだけではなく、出血したり、膿をもったり歯が抜けてしまったり。すごくひどくなるとあごの骨が溶けて折れることもあります。
また、体の深部にも病原菌が入り込むことがあり心臓病や腎臓病になることも知られています。
このような状態にならない為にも早やめのケアーが必要です。
デンタルケア製品はたくさんのものが出回っていますが、一番効果があるのは歯ブラシによるブラッシング。
歯周病予防にはヒトと一緒で歯周ポッケトのお掃除が大切なのです。
表面ばかり磨いていても歯石はついてしまうそうです。歯ブラシでの歯みがきは何となく敷居が高く感じられるかもしれません。
でも、やり方を間違えず、だんだん慣らしていくことでできるようになります。(ちょっと時間がかかるかもしれませんが…)
歯周病は誰でもかかる可能性がある病気です。でも予防することが出来るものです。
気になることがある、予防したいけれど何から初めていいか分からない、歯みがきにチャレンジしたい、性格的に大丈夫?などありましたらご相談下さい。
キレイで健康的な歯をめざし一緒に頑張りましょう。おいしいごはん食べさせてあげたいですよね。
スポーツの秋!ドッグスポーツの秋!
リハビリテーション科担当の藤澤です。
早いもので今年も10月。
気温が高い日でも秋の涼しさがありますね。
当施設で暮らすおじちゃま黒ラブラドールのりゅうくんも真夏の間は運動をお休みしていましたが、涼しくなってきたので健康維持のための運動を再開しました!!
夏の間、涼しい医局でごろごろしていたら、おでぶちゃんに‥‥
「台の上にのってごらん」と促しても、「やだもんねー」とお腹まで台にのせてゆっくりしています。
…なかなか動きません。
トレーナーさんに促されてもこの通り。
でもだんだんやる気が出てきて、トータルでみるとよく運動できました
坂を上って、歩いて、また坂を下りる。
上りは後肢、下りは前肢のトレーニングになります。
細い道を歩くことで、バランスもとっていますよ。
シニアの運動ですから、無理なく楽しくやってます。
わんちゃんたちもお散歩が楽しい季節になってきました。
いつものお散歩道、坂道を選んだり、ちょっとした段差をこえてみたり、カサカサ音をたてながら落ち葉の上を歩いたりしても楽しいですね!
お家でもできる眼科簡易検査
眼科担当の小林義崇です。
犬の白内障、何歳くらいで発症するかご存じですか?
実は5歳未満という若齢で発症することが最も多いのです。
そのため、早期発見、早期治療がとても大切。
今回は、お家でもできる眼科簡易検査をご紹介します。
必要なのは・・・
光源。ペンライトがあればベストです。
方法は・・・
まず部屋を暗くして、ワンちゃんから50cm程度離れて正面同士向かい合います。
自分の目の近くでペンライトを持ち、ワンちゃんの眼にまっすぐ光をあててみると・・・
瞳が光ります!
もし瞳の中に影が出ていれば、それは白内障の可能性があります。
また、左右の瞳の大きさにも違いがないか確認してみて下さい。
うまく光らない場合は少し角度を変えてみて下さい。ペンライトは自分の目の近くで持つことをお忘れなく。
影を見つけたらすぐに眼科を受診して下さいね。
ものが言えないワンちゃんたちを守るのは、ご家族です。
是非チェックしてみて下さいね。
第4回神経科オープンセミナーのお知らせ
第4回神経科オープンセミナーを開催します。
今回のテーマは「けいれんの基礎的概念と基本的治療方針」。
講師は当施設の神経外科・神経内科担当の金園晨一(米国獣医神経科専門医)です。
今回は、神経科を受診される主訴の中で多くの割合を占める「けいれん発作」についてです。
「発作」=「けいれん」と思い込んでしまったこと、経験がある方は多いのでは無いでしょうか?
「けいれん」の患者に対する最初のアプローチは、それを疑うところから始まります。
けいれん患者は、何年間も先生方の病院に通い続けます。
けいれんの管理方法、緊急時の処置法などで日頃の診察で悩むことが多い先生方、是非お越しください。
時間に余裕があれば、実際の症例を複数ご紹介します。
※お申込み方法 :申込書に必要事項をご記入の上FAXにてお申し込み下さい。
※お問い合わせ先:埼玉動物医療センター 担当:鵜飼(うかい)04-2966-1031
開催日時 | 2014年11月9日(日曜日) 19:00 - 21:00(受付開始18:30~) |
会場 | 埼玉動物医療センター 別館 セミナールーム |
対象・定員 | 獣医師・50名(定員となり次第お断りする場合がございますことをご了承下さい) |
参加費用 | 2000円(ハンドアウト込み・当日受付にてお支払下さい) |
締切日 | 2014年11月2日 |
第4回整形外科オープンセミナーのご案内
第4回整形外科オープンセミナーを開催します。
今回のテーマは「骨折治療のファーストステップ」
講師は当施設の整形外科専門外来担当獣医師の福田真平です。
骨折治療の失敗の原因のほとんどが”整形外科手術の原則”に従っていないことにあります。
骨折手術は二回目、三回目となるほど難易度が増し、合併症も同様に増え、場合によっては運動機能を取り戻すことの出来ない状態になってしまうこともあります。
骨折治療を成功させるにはまず、その基本となる”骨折の分類”、”骨折治癒のコンセプト”、”インプラントの特性”などを修得する必要があります。
今回のこのセミナーでは、骨折治療の基礎の基礎を皆様にご紹介したいと思います。
開催日時 | 2014年10月30日(木) 20:30-22:30(受付20:00~) 途中休憩10分程度 |
会場 | 埼玉動物医療センター 別館 2階セミナールーム |
対象・定員 | 獣医師・50名(定員となり次第お断りする場合がございますことをご了承下さい) |
参加費用 | 2000円(ハンドアウト込み・当日受付にてお支払下さい) |
締切日 | 2014年10月29日(水) |
※お申込み方法 :申込書に必要事項をご記入の上FAXにてお申し込み下さい。
※お問い合わせ先:埼玉動物医療センター 担当:庄山(しょうやま)04-2966-1031
トリマーの七つ道具
トリマーさんて、どんなものを使ってトリミングしているの?と、お思いの飼い主様もいらっしゃるかと思います。
今回は、トリマーの鈴木が「七つ道具」をご紹介します。(何を七つと数えるかは人によって違うかもしれません)
こちらはスリッカーとピンブラシ、コームです。
スリッカーで被毛を少しずつブラッシングします。
皮膚や毛質、毛玉の状態で、ハードスリッカーとソフトスリッカー、ピンブラシを使い分けています。
そのあと、コームでもつれや毛玉が残っていないかチェックします。
コームは、カットの時も使用します。
こちらのコームは、スワロフスキーのキラキラがついていて、裏面には、私と愛犬と、先代の愛犬のネーム入れをオーダーでしてあります。私のお気に入りです。
落としてしまった時に、キラキラが2つ取れてなくなってしまいました…。
クリッパー(バリカン)です。
仕上げたい長さにあわせて刃を替えます。
当院のトリミング室では、0.1㎜〜11㎜をそろえています。
鉗子と爪切りです。
鉗子で耳の中に生える毛を抜きます。
最近では、奥の毛は小さなハサミでカットしています。
爪切りで、血管ギリギリまで切ります。
爪切りが嫌いな子は多いですが、体勢や抑え方をかえると、おとなしく切らせてくれることもあるので、工夫が大切です。
ドライヤーです。
ハンドドライヤーとスタンドドライヤー、アーム式ドライヤーがあります。
シャンプー後の濡れた被毛を乾かし、しっかりと伸ばします。
きちんと伸ばしてあげないと、カットにも影響が出ます。大切な作業です。
そして、ハサミです。
左から、ヒゲ•マユ毛カットバサミ、ボブバサミ、スキバサミ、仕上げバサミ、粗刈り用です。他にも、カーブバサミ、プラッキングナイフ、レイキングナイフなどありますが、当院のトリミング室で行うカットは、この中の2本〜5本で対応しています。
トリミングを終え、飼い主様がお迎えに来られた時、「可愛くなった」「キレイになった」と、喜んで下さる飼い主様の笑顔が見れた時がとても嬉しいです。
獣医療のレベルアップのために・・・
こんにちは、獣医師の森田です。
毎月1回、1日の診療後に、獣医師全員で集まりミーティングを開いています。
内容は、
海外の文献を要約し発表・討論
院内で使用する書類やパンフレットの提案・考察
治療指針の検討/問題点の洗い出しおよび改善方法の検討
など様々で、獣医師全体で意識の共有をはかっています。
院長を初めとして多くの獣医師の前での発表になるため、若手の獣医師にとっては知識を得るだけではなく、プレゼンのトレーニングにも非常に役立っています。
更なる、獣医療のレベルアップのため、今後も定期的に開催していきます。
こんにちは。獣医師の鵜飼です。
こんにちは。獣医師の鵜飼です。
現在当院では、獣医師向けに定期的にオープンセミナーを実施しています。
さて、先日神経科担当の金園先生による6回にわたる神経病シリーズの第3回目が開催されました。
今回の内容は、「脳神経の基本的機能のおさらいと機能障害」についてでした。
脳神経機能については以前より複雑で覚えにくいと考えていましたが,本講義を聴いて実はシンプルな機能であり,ただイメージが湧きにくいだけであったのだと思いました。
脳神経の機能検査に関して,専門医の視点からのアプローチ方法を学べてとても有意義な時間となりました。
次回は11/9(日)に第4回目の神経科オープンセミナーが開催される予定です。
もし神経科オープンセミナーに関して知りたい・聞きたいことがある獣医師の方々がおられましたらお電話(鵜飼まで)にてご連絡ください。
入院中のご面会方法
今回は受付の井澤から入院中の動物たちのご面会方法についてお伝えします。
当院では、手術、検査、治療などでお預かりしている動物たちがたくさん入院しています。
入院中の様子は、担当の獣医師から飼い主様にお伝えするとともに、ご面会をしていただくことが可能です。
しかし、手術の直後や、その動物の性格、状態によっては、直接飼い主さんに会って興奮させてしまうことが禁忌になる場合があります。
そのような場合、当院では、小型のカメラで様子を映し、モニターしていただく方法をとっています。
犬舎や猫舎の前にカメラを設置し、動物を映します。
モデルはカルマちゃんです。
映像は待合室のモニターに映し出されます。
カメラで見ていただくことで、動物たちを余計に興奮させることなく安全に面会することができます。
ご面会方法は、担当獣医師や飼い主様に相談の上決めさせて頂いております。
何かご不明な点がありましたらスタッフにご相談ください。
ちょっと珍しい犬達
動物看護師の中村です。
我が家は、5頭の犬と猫1匹とで暮らしています。今回はあまり見かけない犬種なので、少し紹介したいと思います。
『ホワイトシェパード・ドッグ』
普段目にするシェパードは、ジャーマン・シェパード(原産国はドイツ)。
ホワイトシェパードは、アメリカン・カナディアン・ホワイトシェパード(原産国はアメリカ、カナダ)とホワイト・スイス・シェパード(原産国はスイス)がいます。
同じシェパードでも原産国が色々あります。
『バーニーズ・マウンテン・ドッグ』
原産国はスイス。昔は荷車などを引いていた力強い犬です。
『スコティッシュ・テリア』
原産国はイギリス、スコットランド。気が強くて頑固者です。
以上は、陶芸が趣味の母の力作です。
ちなみに、本物はこちらです。
シェパードとバーニーズは供血犬として頑張っています。
できものを見つけたとき、病院で針吸引検査を行ってみませんか?
獣医師の平林です。
生れは長野で、入間に住み始めて数年が経ちました。大学時代は青森に住んでいたので、実家にはなかなか帰れませんでしたが、今はちょこちょこ帰っています。
この間、実家の犬と遊んでいたら、からだにしこりがあるのをみつけました。ドキッとして、悪いものだったら…と、心配になりました。
みなさんも日常、動物と触れ合っているなかで、なんだか腫れている、しこりが触れる、と気づかれることはありませんか?
そしてそれから思う事は
・何のできものなのかな
・治療をした方がいいのかな
・どんな治療になるのかな
・治療をすれば治るのかな…
このようなことだと思います。
答えは…
できものの種類によって様々です。
今回は、できものを見つけたとき、このような疑問の答えに近づくためのはじめの検査、針吸引検査についてご紹介します。
針吸引検査は、できものに針を刺して細胞をとり、顕微鏡で観察する検査です。できものの場所や、動物の性格にもよりますが、麻酔は必要にならないことがほとんどです。
細胞の形や様子から、
何のできものか
腫瘍か、腫瘍でないか
良性か、悪性か
診断をします。
できものの性格を知ることができ、
治療の時期、方法を検討するにあたり、大切な判断材料になります。
例えば、この猫ちゃんは耳の付け根に腫れがみられました。針吸引検査を行うとつぶつぶした顆粒をもつ丸い細胞が観察されました。
検査の結果、できものはただの腫れではなく、肥満細胞腫という腫瘍でした。肥満細胞腫は皮膚や内臓にできる悪性腫瘍で、早期の治療が必要です。このねこちゃんはすぐにできものの切除を行いました。
これはねこちゃんのおなかのできものです。2-3年前よりおっぱいの近くにみられていたそうですが、大きくなり、皮膚が破れてきてしまいました。
針吸引検査を行ったところ、乳腺腫瘍が疑われました。乳腺の腫瘍は悪性であるほど、隣の乳腺に広がっていく心配があります。このねこちゃんの乳腺腫瘍は悪性であったため、できものを含めてつながりのある乳腺も一緒にとることをご相談しました。
次はわんちゃんのおしりです。しっぽの右上に硬いできものと、左の太ももにおもちのような形をした柔らかいできものがあります。
針吸引検査を行ったところ、しっぽの右上のできものからは細胞があまりとれませんでした。細胞の結びつきが強く、硬いできものからは細胞がとりにくいため、針吸引検査では診断が難しいことがあります。
このような場合には、組織生検といって、できものの一部を切り取って病理診断を行う検査に進みます。
組織生検を行ったところ、切除をした方がいいがんであることが分かったため、わんちゃんには手術を受けてもらいました。
左の太もものできものは、脂肪腫という良性腫瘍でした。脂肪腫は良性の腫瘍で、急激に大きくなったり、生活の邪魔にならなければ、治療はせずに様子をみることができます。このわんちゃんもこちらのできものは経過をみることになりました。
できものにより治療が様々であること、その際に、針吸引検査が大切な判断材料になることの例を少しですがご紹介してみました。
針吸引検査は、できものの一部しかみていないので、確定診断はできませんが、動物への負担が少なく、できものの情報を引き出す事のできる有用な検査です。
できものを見つけたとき、病院で針吸引検査を行ってみませんか?
聴診器のイロイロ
動物看護士の斉藤です。
今日は私たちの身近な仕事道具、聴診器のことを紹介します。
身体検査で心臓や肺の音を聞く聴診器ですが、獣医師はそれぞれ自分の聴診器を持っています。
黒・グレー・紺
グリーン系
赤・オレンジ