2024年9月
家族が増えました!
こんにちは。施設管理の中村です。
9月に新しく子犬を迎えました。
6月23日生まれ、ゴールデンレトリバーの女の子です。
名前は『みず』と名付けました。
山間の渓流の側で生まれ、水遊びが好きな子に育って欲しいな♪との思いで名付けました。
先日、初めてお友達が出来ました。
リハビリテーション科の藤澤先生のジャックラッセル、ピコちゃんです。
2月生まれのピコちゃんが少しだけお姉さん。
始めはお互いに慎重に相手を探っていましたが、すぐに慣れて最後には楽しそうにじゃれ合っていました!
犬同士で遊ぶのが一番!いい社会化です。
これからもっと沢山お友達を作って、楽しく遊んで欲しいです。
もちろん川遊びも♪
その日、帰宅してからは爆睡でした。
寝顔もかわいい。
災害時の動物との避難について
こんにちは、動物看護師の安達です。
先月は台風や地震などが多く不安な毎日でしたね。
今回は災害時の動物との避難についてお話しようと思います。
愛犬、愛猫と一緒に避難することを同行避難と言います。
災害が起きた時、自分や家族を守ることはもちろん、避難所で愛犬・愛猫を守れるのは飼い主しか居ません。
避難所によっては動物の受け入れが出来ない場合もあります。
そういった時に普段から心がけておくことが沢山あります。
○ 避難所や避難ルートの確認
家から近い避難所、その避難所にどうやって行くかを確認しておくことで速やかに避難することができます。
動物の受け入れが可能かどうかも確認し、出来ない場合は預け先を決めておきましょう。
○ ケージ、クレートに入ることができる、中で大人しくすることが出来る。
緊急で家を出なければならない時にスっと入ってくれると遅れず避難できます。
(病院に連れていく時にも役立ちますね!)
避難所では基本的にケージの中で生活することになるのでケージが嫌いだと吠えたり周りの人に迷惑をかけてしまいます。
日頃からケージの中=嫌いな場所とならないための訓練が必要ですね。
○ むやみに吠えない
避難所にいる人皆が不安な気持ちでいっぱいです。中には動物が苦手な人もいると思います。
その中でずっと吠えているとストレスがかかってしまいますし、飼い主側も申し訳ない気持ちになってしまうと思います。
日常でインターホンや物音などに対して吠えない訓練をしておく必要があります。
○ 家族以外の人に友好的か
避難のために親戚や知り合いの家、一時預かり所に預けることもあるかと思います。
ケガさせたりストレスを溜め込まないためにも普段から人に慣れされておきましょう。
○ 個体認識対策(鑑札、迷子札、マイクロチップ)、避妊去勢、ワクチン接種
万が一、行方不明になった時に飼い主の連絡先などの情報があることで戻ってくる確率が上がり、安心につながります。
そして、行方不明になった際避妊去勢手術やワクチン接種をしておくことで望まない妊娠や感染症にかからないようになります。
色々あげましたがまだまだたくさん災害に対して出来ることは沢山あります。
いつ災害が起きてもすぐ避難できるよう対策をたてておきましょう!
参考:インターズー人と動物の関係学、環境省ペットの災害対策
「定期けんしん」について
こんにちは。腫瘍科獣医師の前田です。
今回は「定期けんしん」についてのお話になります。
けんしんって、「検診」と「健診」がありますが、どう違うのでしょうか?
簡単に言うと「検診」は、「ある特定の病気を調べる」ための検査であり、「健診」は「現在の健康状態を調べるための検査。健康診断の略。」だそうです。
ということは、腫瘍科での「定期けんしん」は「がんの有無や進行度合いについて検査するための検査」なので「検診」ということになりますね。
がんを見つけ、手術をして取り除いた後は、基本的には術後の定期検診をおすすめしています。
というのも、がんというのは“悪性腫瘍”のことであり、再発や転移を起こす可能性があるため手術が無事終わったからといって手放しで喜ぶことはできません。
定期検診の内容、間隔、期間についてはがんの種類や悪性度、転移の有無等によって様々です。
多くは2-3か月に1回の頻度、あるいは内服薬で長期的に抗がん剤治療を実施している患者さんでは1か月に1回、という頻度での検診をおすすめしています。
内容は、身体検査、血液検査や超音波検査、X線検査、必要に応じ血圧測定やホルモン測定等も行います。
例えば、リンパ節や内臓(肝臓、脾臓をはじめ原発巣に近い諸臓器等)に転移を生じやすいがんであれば毎回超音波検査を実施したり、肺へ転移しやすいがんであれば胸部X線検査を実施したりします。
【胸部X線検査で見つかった、肺の転移病変】図1
【胸部X線検査で見つかった、肺の転移病変】図2
血液検査についてですが、人医療とは違い、動物医療では優れた「がんマーカー」というのは現状ありません。
ですので、私たちが検診の際にチェックしていることというのは、がんが存在することで二次的な異常が生じていないか(例えば、肝臓腫瘍の増大によって肝細胞がダメージを受けて肝酵素値が顕著に上昇する場合等)、抗がん剤治療による副作用(血球減少や肝臓/腎臓の数値異常等)が生じていないか、といったものになります。
もちろん、定期検診は検査内容が多く、費用もそれなりにかかります。例えば血液検査、胸部X線検査、腹部超音波検査を実施した場合は1日で3〜4万円程かかることがあります。
検査の必要性と、実際にご家族や動物にかかる負担(費用面、移動や検査にかかる精神的/身体的負担)を加味し、適正と考える内容でおすすめできるよう努めています。
定期検診で来院されるご家族は、動物さんの体調が安定している時、笑顔で近況をお話してくださります。
ですが、そのような中でも「本当に大丈夫だろうか。再発や転移はしていないだろうか。」と不安な面持ちをしているように感じています。
検査の結果、問題が無いと分かった時は本当に安心したという表情をされています。
がんになった動物さんとそのご家族は再発、転移に不安を抱えつつ過ごすことになるかと思います。
その不安を少しでも和らげられるように、腫瘍科の獣医師としてサポートさせて頂きたいと思います。
元気な猫ちゃんが気持ちよくなれるマッサージ
こんにちは、看護師の佐藤諒です。
まだ暑い日が続く今日この頃です。
我が家の愛猫も、涼しい部屋でまったり過ごす毎日です。
今回のお話は、元気な猫ちゃんが気持ちよくなれるマッサージを紹介します。
猫がリラックスしている時に、撫でて欲しいと体を向けてくる場所を撫でて、猫との関係を深めましょう。
①耳
猫がグルーミングできず、撫でられると気持ちが良い所です。
親指と人差し指で耳をマッサージしたり、耳の裏をかくように撫でます。
耳の先端に向かって優しく撫でます
②あご、首
顎の下と首の後ろ側に臭腺があります。
自分では上手く掻けないので、痒そうにしていたら少し強めに掻いてあげましょう。
伸ばしてきたら指の腹で掻いてあげましょう
③顔周り
顔は子猫時代に母猫によく舐められてた場所です。
毛の流れに沿って優しく撫でてあげましょう。
④背中
毛並みと骨格に沿ってゆっくり撫でる。
手を櫛のようにして撫でてあげるのがオススメです。
食事中、グルーミング中、遊びに夢中になっている時、猫は触られるのを嫌がります。
そういう時に撫でるのは、避けましょう。
ただし、今回のマッサージは元気な子とのコミュニケーションを目的にしているため、治療を目的にしたマッサージに関しては、当院のスタッフにご相談ください。