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2022年3月

犬のニキビダニ症について

こんにちは。獣医師の藤森です。

今回は犬のニキビダニ症についてお話しします。

ニキビダニみなさんは聞いたことがあるでしょうか?

人では顔ダニと呼ばれたりしていて多くの生き物の体表に住んでいます。

普段は仲良く共存しているニキビダニですが、時に異常に増殖し、脱毛や皮膚炎の原因になります。

症状としては顔、足先などで脱毛、フケ、色素沈着などが見られます。

検査は症状のある部分の毛を少し抜いて顕微鏡で見ます。

そこで問題です。ニキビダニは次の写真のどこにいるでしょうか?

 

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正解はこちらです

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はっきり見えるものだけでもこんなにたくさんのニキビダニがいます。

異常に増えたニキビダニは普段使用しているフィラリア予防薬で減らすことができますが、予防薬の種類によってはニキビダニを十分駆虫できないこともあるので注意が必要です。ただの脱毛、皮膚炎にとどまらず2次的な感染がひどい場合は元気がなくなり、食欲不振になることもあるので小さなニキビダニたちですが侮ってはいけません。

ニキビダニは免疫力が低下している子で起こりやすいので、1歳未満の子犬や基礎疾患を持っている子は気をつけましょう。

 

肺炎について

こんにちは、看護師の橋口です。

先日我が家の愛犬オレンジが気管支肺炎になりました。

今はすっかり元気ですが、、、14歳と高齢なこともあって心配しました。7歳、9歳と発症し、今回で3回目でした。

今回はそれに因んで、肺炎について書こうと思います。

肺炎は症状としては、

○咳 ○努力性呼吸(苦しそうに息をする)

○呼吸が早い

○元気や食欲がない

などがあります。うちの場合は咳でした。

肺炎の症状は

○細菌性 ○ウイルス

○誤嚥(ごえん=食べ物や飲み物が食道ではなく、誤って気管に入ってしまうこと。高齢になって歯石がついてきて、バイ菌だらけの唾液を誤嚥すると、特に危ないです。)

などです。

また秋〜冬の寒く、乾燥する季節は、気管を痛めやすいと言われています。

確かに3回ともなったのは冬です·····。

1週間の投薬と安静、徹底した加湿で、完治して安心しました。

今年で15歳ですが、まだまだ元気でいて欲しいです。

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もうすぐ1年

こんにちは、看護師の粂川です。

最近は寒さも和らぎ、暖かい日も増えてきました。

早いもので、本院に入社してから間もなく1年が経ちます。

入社当初は学生時代とは違う社会人の生活リズムや覚えることの多い業務内容に、戸惑いや不安感、プレッシャーが付きまとう毎日でした。

そんな日々でしたが、仕事に慣れてからは飼い主さんの笑顔や患者さんが元気になっていく姿に大きなやりがいを感じながら、業務に勤しむことができています。

3月は卒業の季節です。

皆さんの中にも、人生の門出を迎える方がいらっしゃるのではないでしょうか。

大きな期待と同時に様々な不安を抱える方もいらっしゃると思いますが、皆さんの新天地でのご活躍をお祈りしています。

また、私自身まだまだ未熟者ではありますが、皆さんと大切な家族の幸せな生活を守る一助となれますよう、これからも頑張ります。