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2021年1月

検査機器をご紹介します

看護師の斉藤です。

今日は昨年新しく当院にきた検査機器をご紹介します。

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この機械では今まで外の検査会社に依頼していたTSHとSAAという項目を測定することができます。

TSHは甲状腺の異常を調べられます。

SAAは猫に炎症が起きている時に上昇します。

院内で測定ができるようになったので、よりスピーディーに治療に役立てると思います。

 

 

神経科の診療が始まりました

こんにちは、獣医師の座古です。

年が明けて1月から神経科ができ、診療が始まりました。

診療日は月曜、水曜、金曜、日曜の週4日です。

神経科の担当は宇津木先生です(写真でMRIの撮影をしています)。
私もサポートスタッフとして神経科の診療に参加しています。

ざこ1

さて、神経の病気というとどういったイメージをお持ちですか?

実は神経の病気の症状には様々なものがあります。

歩けなくなる、立てなくなる、けいれんが起きる、首が曲がる、眼が見えなくなる、ものが飲み込めなくなる、行動が変わる、性格が変わる、などなど、いろいろな症状の原因に神経が関わっていることがあります。

神経の病気は、そうした症状から原因を推測し、検査をおこなって診断を確定していきます。

症状によって必要な検査は様々ですが、MRI検査が必要になることもあります。
MRIは脳や脊髄といった外からは見えない、からだの奥にある神経を調べることができます。

麻酔が必要な検査ですが、磁力を使った検査なので放射線の被曝はありません。

写真は先日、神経科で撮影したMRIの画像です。

頭の中の脳を撮影しています。

ざこ2

このMRI検査では、脳実質と呼ばれる部分(写真の灰色のところ)が縮まっていて、脳脊髄液と呼ばれる液体の部分(白いところ)が増えている、ということがわかりました。

脳が萎縮していると判断されます。

症状やMRI検査の結果などををもとに、認知症(痴呆)と診断しました。

神経症状はさまざまな症状があるためわかりにくく、それが病気なのか?神経科を受診したほうがいいのか?などの判断が、ご家庭ではつかないこともあります。
なにか変わったことがあったらまずはスタッフへご相談いただき、必要に応じて神経科もご利用いただければと思います。

猫たちへプレゼント

こんにちは。看護師の梁瀬です。

私の家には2匹の猫がいます。

今月で我が家に迎え入れてから5年になるのでプレゼントとしてキャットタワーを購入しました!

猫は高いところを好むので猫達が落ち着ける場所を作りたいと思い購入を決めました。

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最初は警戒心が強くなかなか登ってくれなかったが、大好きなまたたびの粉をまいたり工夫してあげるとだんだん登るようになってくれました。

今ではお家の中でリラックスしてる時間も増えてくれました!

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付属のおもちゃで遊んでいる姿を見ると買って良かったなと思います。

猫ちゃんのかわいい姿をたくさん見ることができるのでキャットタワーおすすめです!

 

 

 

胸水について

こんにちは、獣医師の勝山です。

新年になりましたが、未だ新型ウイルスの収束はみえず、落ち着かない生活を余儀なくされていることと思います。

しかし、こういったご時世にかかわらず、具合の悪い動物はかわらず病院に診察にきます。

今回は胸水について少しお話します。

胸水とは、胸の中に貯まる水のことをいいます。

胸の中には主に心臓、肺がありますが、肺はとても柔らかい臓器なので、胸に水が貯まると水のせいで肺が膨らめなくなってしまいます。このため呼吸が苦しくなってしまいます。

胸水の原因は、腫瘍や心臓病など、様々な病気があります。

診断にはまずレントゲン検査を行います。

レントゲン検査で、胸水やその他の病気(肺炎や肺水腫など)がないか調べます。

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これは正常な胸のレントゲン画像です。

真ん中に心臓がみえて、その周りの黒いところが肺です。

katu2

これは胸水が溜まっている胸のレントゲン画像です。

胸の半分くらいが白くなってしまい、正常な肺は半分くらいしかみえません。

白くなっているところが胸水です。

胸水が溜まっていることがわかったら、原因を調べるために溜まった液体の検査や超音波検査などを行い、原因に合わせた治療を行っていきます。

呼吸が明らかに苦しくなった場合にはお家でも気付けると思いますが、初期には少し呼吸の回数が増えた程度の事が殆どで気付けないことが多いです。

そのため、普段どれくらいの速さで呼吸しているかをチェックしておくと、呼吸が速くなったときに気づきやすいと思います。

お家にいる時間が長くなっているときだと思いますので、ぜひチェックしてみてください。

チェックするときは、運動後や食後などは避けて、落ち着いているときにしてくださいね。

 

〜参考〜

犬の呼吸数の基準値

 小型犬:20〜30回/分

 大型犬:   15回/分