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2020年9月

動物の認知症について

こんにちは、獣医師の宮本です。

今回は動物の認知症について簡単にご説明したいと思います。

人で一般的に認知症は知られているように、認知症とは脳の老化に関連した様々な行動の変化がでる病気です。

症状は、日中の睡眠時間が長くなり夜間の活動が増えたり、排泄の失敗、無目的な徘徊、馴染みのある人や動物を認識できなくなったりと様々です。

犬では13歳以上、猫では14歳以上で約50%が認知症の症状を1つ以上認める可能性があるため、

年齢を重ねて変わった行動が出てきたら、それは認知症の症状かもしれません。しかし、高齢になると認知症以外にも様々な病気にかかる可能性があるため、気になる行動があれば獣医師に相談してみてください。

環境の改善、食事、サプリメント、薬物療法を用いて治療しますが、認知症は治る病気ではなく徐々に進行してしまいます。

そのためある程度の認知力の改善や進行を穏やかにし、日常生活に支障が出ない程度に症状を抑えることを目標に治療していきます。

症状が進行し、夜泣きによるご家族の不眠、近所迷惑、動物の理解しがたい行動により、ご家族が身体的・精神的に疲弊する可能性もあります。動物が生活しやすいように治療を考えていくことは大事なことですが、ご家族にも負担がかからないような治療方針を提案できたらと思います。ご家族側の不安や悩みも共有し、ベストな治療を考えていきましょう!

 

ご予約なしの診察について

こんにちは。受付の築地です。

朝晩はひんやりと肌寒く、すっかり秋らしくなり

今年の猛暑を乗り切った愛犬も活発になってきました。

今回はご予約なしの診察についておはなしをさせていただきます。

ご来院の際、事前にお電話をいただきますと、受付時にとてもスムーズです!

総合診療科も基本的に予約制ですが、日時によっては大変混み合う為、ご予約のない場合は1〜2時間以上お待ち頂くこともあります。

(急患や動物のご様子によっては優先的に診察(もしくはお預かり)させて頂きます)

また、獣医師のご指名をいただいても予約状況により、ご希望に添えないこともあります。

事前にご連絡をいただければ、混雑状況や、予約が可能なお時間をご案内させていただきます!

診察内容によっては翌日以降で予約をお取りすることもありますのでご了承ください。

特に、他院に通院されている初診の方は、基本的には紹介状や検査結果データが必要になり、診察時間も通常の再診より多くお時間を頂いておりますので、ご予約をされてからのご来院を強くおすすめします。

かかりつけの病院が休診など事情がある場合も、まずはお電話にてご相談ください。

他院の獣医師様からの紹介や、すでに紹介状をお持ちの場合でも、予約をされている方が優先となります。

(*専門診療科は完全予約制です)

朝の9時〜10時頃は外来と電話が集中しますので、繋がりにくいこともあります。

ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんが、少し時間をおいてから再度ご連絡ください。

至らない点もありますが、スタッフ全員で連携し、動物たちやご家族の皆様へのサポートを心掛けております。

ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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ワクチンアレルギー

獣医師の福島です。

今回は、毎年受けているワクチンについてお話します。

わんちゃんは狂犬病ワクチンと混合ワクチン(5種・8種など)

ねこちゃんは混合ワクチン(3種・5種など)があります。

病気に負けない免疫をつけるためのワクチンですが、ワクチン接種後にまれにアレルギー反応を起こすことがあります。

《20分以内におこる重篤なアレルギー反応》

非常に稀な反応ではありますが、これはアナフィラキシーシュックで体の力が抜けぐったりし、嘔吐や尿便の失禁などの症状が起こり、命に関わる場合もあります。

すぐに治療を行う必要がある危険なアレルギー反応です。

《数時間経ってからおこるアレルギー反応》

目の周りやマズル、口の周りがパンパンに腫れる顔面腫脹(ムーンフェイス)や注射をした部位が腫れたり痛みが出たりすることがあります。このような症状は半日経ってから出ることもあります。

ねこちゃんの場合、発熱したり元気がなくなるという症状が数日後におこることもあります。

《ねこちゃんでもう一つワクチンで気をつけたい事》

ワクチン接種部位にしこりができることがごく稀にあります。

炎症だけの場合もありますし、肉腫になってしまうこともあります。ワクチン後に気づいたことがあれば早めに受診してください。

《ワクチンアレルギーになってしまったら》

すぐに動物病院にご連絡ください。

早急な治療が必要です。アレルギーを抑える注射、重症の場合は点滴治療や気管挿管なども行います。

今後のワクチン接種は獣医師と相談して決めていきます。

ワクチンの種類を変更したり、ワクチンを打つ前にアレルギーを抑える注射を打ったり、ウイルスの抗体価を調べてワクチンを延期したりすることもあります。

《ワクチンを安全に受けていただくために》

体調が良い日にうつ

接種後は30分くらい病院内あるいは病院の近くで様子を見てもらう(すぐに対応できるように)

ワクチンはなるべく午前中に(夕方に接種した場合、夜間に症状が出る可能性があるため)

接種後はよく様子を見てもらう(よく見れる日に接種する)

接種後、1日はシャンプーや激しい運動は避ける

そして、何か気になることがあったらご連絡ください。

また、複数回ワクチンを受けていて今までアレルギーが出ていなくても、今後出る可能性もあります。

健康を守るためのワクチンです。安全に受けていただくために心に留めて頂ければと思います。

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