2020年6月
犬の緑内障
獣医師の豊原です。
犬に多い眼の病気の一つに緑内障があります。
白内障は眼が白く濁ってきますが緑内障は眼が単純に緑色になる病気というわけではありません。
緑内障は眼の中の圧力(眼圧)が上がってしまう病気です。
眼の中は眼房水という水が循環していますが、その通り道が詰まってしまうことがあります。
すると眼の中に水が溜まってしまい、眼の中の圧力(眼圧)が上がってしまいます。
眼圧が上昇すると、眼がとても痛くなります。
そして眼圧が高い状態が続くと、網膜や視神経に障害が出て、やがて失明してしまいます。
上の写真は緑内障の柴犬の写真です。充血や角膜の混濁がみられます。
犬の緑内障は人間よりも進行が早く、発症から数日で失明してしまうこともあります。
そのため緑内障が疑われる場合は早期の診断と治療が必要です。
治療はまずは点眼薬で行いますが、点眼が効かない場合は眼の水を抜くためのバルブと呼ばれるチューブを眼の中に設置する手術をする場合もあります。
上の写真では黄色の「←」の部分にチューブが入っています。
日本では緑内障は特に柴犬で多いで、その他にもシーズー、アメリカンコッカースパニエル、ビーグル、トイプードルなどがなりやすい傾向があります。
緑内障の初期症状は眼の充血、眼の濁り、眼をしょぼしょぼするなどですが見た目だけでは他の眼の病気と見分けがつかないことも多いです。
眼に異変がある時は早めに動物病院を受診することが大切です。
車酔いについて
こんにちは、看護師の吉見です。
今回は、わんちゃんねこちゃんの車酔いについてお話ししたいと思います。
まず、人と同じようにわんちゃんねこちゃんでも車酔いしてしまう子がいます。
呼吸が速くなる、生あくび、そわそわする、よだれをたらす、嘔吐などの症状が見られたら車酔いのサインかもしれません。
原因として、
①車の揺れにより、平衡感覚をつかさどる三半規管が刺激されてしまう
②慣れない環境(車内)へのストレス
③車内の匂い(ガソリンや芳香剤)
④過去のトラウマ
などが挙げられます。
対処法として、
①車に乗せる前はご飯やおやつを与えない(車に乗る2~3時間前には食事を済ませておく)
車の振動により、消化がうまくできず嘔吐しやすくなるのを防ぎます。
②クレートに入れ、しっかり固定する:クレートに入れることで揺れが軽減されます。
③車内の匂いや温度に気をつける
④事前に車に慣れさせておく
⑤安全運転、こまめな休憩を心がける
当院に来院するにあたって車でいらっしゃる方がほとんどだと思いますので、参考になれば幸いです。
引き続き...感染症予防対策
こんにちは、受付の鬼頭です。
緊急事態宣言は解除されましたが、当院では引き続き感染予防対策として、受付での検温・アルコール消毒と予約時間・検査でお預かり・お会計でお呼びするまでにお時間を頂く場合、外かお車での待機をお願いしております。
また、飛沫感染予防のため受付のカウンターにアクリル板を置かせて頂いてます。
気温の高い時期になり、外や車での待機が辛い時期になります…
ご迷惑をお掛け致しますが、ご協力宜しくお願いいたします。
猫の脱走防止兼家事ワゴンを作ってみました
こんにちは、受付の神宮です。
猫ちゃんが、窓を開けた瞬間に外に出てしまう事ありませんか?
我が家の猫は行動が素早く、気が付かないうちにベランダに出てしまっている事があります。
柵に登っていたり、出ている事に気が付かないままになってしまう事もありました。
一番面倒な時が洗濯物を干す時です。
脱走防止の為窓を閉めたままにすると、電話やインターホンが聞こえなかったり、窓が開くのを待っている猫に気をつけながら開け閉めするのも大変です。
そんな時の為に脱走防止柵を兼ねた家事ワゴンを作ってみました。
100均一と自宅にある物で作った為見た目はイマイチですが我が家のスタイルに合っていてなかなか便利です。
裏と横には網をつけ背は高めにして、上の段はあえて乗れないようにハンガーを置きまました。ベランダ側からはスムーズに取れるようにしてあります。
窓に隙間がないように置けば猫の脱走が防げ、家事も楽になり一石二鳥です。
大切な家族ですから事故無く、また飼い主の負担も少なく暮らしていきたいですし、こんな癒される姿をいつまでも見ていたいと思います。