2019年10月
内視鏡実習をしました
こんにちは獣医師の豊原です。
先日内視鏡メーカーのOLYMPUSさんに来ていただき、内視鏡の実習をしました。
内視鏡とは胃や腸の検査で使う“胃カメラ“のことです。
内視鏡は動物では全身麻酔をして行います。
わんちゃん、ねこちゃんで内視鏡をどのような時に使うかというと
「異物の誤飲」や「胃や腸の病気の検査」の時に使います。
「異物の誤飲」は若齢の子で多いですが
おもちゃや、おやつの入っていた袋などを誤って飲み込んでしまうことがあります。
異物の大きさにもよりますが、胃の中にとどまっているものであれば内視鏡で摘出できます。
しかし、大きいものや腸に詰まってしまった場合は開腹手術が必要です。
「胃や腸の病気の検査」は長期に渡り胃腸炎の症状が認められる時や、胃腸のがんが疑われる時などに行います。
内視鏡で胃や腸の中にできものがないか観察し、胃や腸の一部を採取して病理検査を行います。この検査で胃腸炎やがんの診断をします。
今回の実習は犬の胃腸の模型を使って行いました。
上の写真のように胃や腸はくねくねと曲がっています。
特に胃から腸につながる部分は急カーブになっていて
内視鏡を胃から腸へ進めるにはコツがいります。
OLYMPUSの方に内視鏡操作のコツを教えていただき、獣医師全員で実習をしました。
やはり胃から腸に入る所が難しいです。
スムーズに腸に入ると歓声が湧きました。
看護師は内視鏡の洗浄と消毒の手順を確認しました。
本日教えていただいた内容を実際の現場でも活かして
より良い検査が行えるようにしていきたいと思います。
犬種によってのグループ
皆さんは日本で登録されている犬種についてどのくらい知っていますか?
現在、JKC(ジャパンケネルクラブ)に登録されている犬種は約200種類。
まだ日本では登録されていない犬種も合わせると約800種類にもなると言われています。
その中で登録された犬種はそれぞれの特徴や生態によってグループ分けをされていきます。
今回はそのグループについて皆様にご紹介したいと思います。
グループは全部で10グループ(以下グループ=Gと表記)に分かれており、その犬種のお仕事や生態をおおまかに分けて形成されています。
1G~10Gまでは以下のように分類されています。
第1G
牧羊犬・牧畜犬 : 家畜の群れを誘導・保護する犬
代表的な犬種⇒ジャーマンシェパードドッグ、ボーダーコリー等
第2G
使役犬 : 番犬や警護、作業をする犬
代表的な犬種⇒ジャイアントシュナウザー、バーニーズマウンテンドッグ等
第3G
テリア : 穴の中に住むキツネなどの小型獣用の猟犬
代表的な犬種⇒ジャックラッセルテリア、ヨークシャーテリア等
第4G
ダックスフンド : 地面の穴に住むアナグマや兎洋の猟犬
代表的な犬種⇒ダックスフンド
第5G
原始的な犬・スピッツ : 日本犬を含む、スピッツ系の犬
代表的な犬種⇒柴、ポメラニアン等
第6G
嗅覚ハウンド : 大きな吠え越えと優れた嗅覚で獲物を追う獣猟犬
代表的な犬種⇒ビーグル、ダルメシアン等
第7G
ポインター・セター : 獲物を探し出し、その位置を静かに示す猟犬
代表的な犬種⇒アイリッシュセター・ワイマラナー等
第8G
7グループ以外の鳥猟犬
代表的な犬種⇒アメリカンコッカースパニエル、ゴールデンレトリーバー等
第9G
愛玩犬 : 家庭犬、愛玩目的の犬
代表的な犬種⇒キャバリアキングチャールズスパニエル、シーズー等
第10G
視覚ハウンド : 優れた視覚と走力で獲物を追跡、捕獲する犬
代表的な犬種⇒イタリアングレーハウンド、ボルゾイ
簡単にご紹介しましたが約200種類の犬種がこの10Gに振り分けられていきます。
第4Gのダックスフンドは本当にダックスフンド1種類のみになっております(笑)
皆様の愛犬はどんな特徴があってどんなお仕事をしていたか調べると面白い発見ができるかもしれませんね。
トリマー 有賀
お出かけ日和
こんにちは。受付の築地です。
朝晩は涼しくなり、金木犀がほのかに香る秋らしい気候になりましたね。
私の愛犬も活発になってきたので長距離のお散歩やドライブに連れて行けるようになりました。
落ち葉の匂い嗅ぎや、昆虫やトカゲを追いかけたり穴を掘ったり、枝をかじってみたり…とても楽しそうです。
ここ数日は暑い日が続きました。
行楽シーズンでお出かけされる方もたくさんいらっしゃると思いますが、
日中のお散歩や、ワンちゃんやネコちゃんたちを室内・車内でお留守番させる時は熱中症に気をつけて下さいね。
季節の変わり目ですので、飼い主の皆さまも体調に気をつけてお過ごし下さい。