2015年11月
猫の散歩
看護師の斉藤です。
今回は猫ちゃんの散歩のお話です。
“犬じゃないんだから、猫に散歩なんて…”と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
実際私も猫は家の中でゴロゴロしていればいいと思っていました。
しかし最近、我が家の猫達のケンカが絶えず、一匹がいつもイライラしているようになってしまいました。
どうしたものかと思い、気分転換になればと散歩に行ってみることにしたのですが外の空気や音がいい刺激になってくれたようで少し落ち着いたように感じます。
元々その子は、ドアが少しでも開いていれば飛び出して行ってしまうような子だったので、勝手にどこかに出掛けていってしまうより、時間や範囲を決めて目の届く安全な所で外の世界とのふれあいを楽しんでくれたらと思います。
散歩の利点はなんと言ってもストレス解消だと思います。
景色や匂いなど外にはたくさんの刺激があります。
しかし猫ちゃんの性格によっては散歩が好きでない子もいます。知らない場所でも物怖じしない子が散歩向きだと思います。
外に出るときは準備が必要です。
ハーネス、リードはもちろん、迷子札やノミ・ダニなど寄生虫の予防も大事です。
安全に気を付けて愛猫とのお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか?
シニア犬セミナーやりました!
こんにちは、動物看護師の久松です。
11月15日に当院で初めてとなる飼い主様向けのセミナーを開催しました。
当日はとてもたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
今回のセミナーは「気づいていますか?老化のサイン」をテーマに、老化に早く気づいてサポートしていくために、ワンちゃんが出すサインにはどのようなものがあるかをご紹介しました。
また一見、老化のサインにも似ているけれど、実は病気の可能性のあるサインについても一緒に勉強しました。
今回はシニア犬に関する概要をお伝えしましたが、次回からはそれぞれ「食事」「介護」「アンチエイジング」などの内容に分けて詳しくお話しできればと思っています。
今後、当院では飼い主様向けのセミナーをシニア犬だけでなく、いろいろな内容で開催する予定です。
詳細が決まりましたらホームページにも掲載しますのでご覧になってください。
猫の尿路結石症
こんにちは。
獣医師の勝山です。
最近は寒くなってきたせいか、私が飼っている犬や猫たちが身を寄せ合って寝ていることが多くなりました。
毎年、この時期多くなる病気は、猫の尿路結石症です。
※うちのコたちです。左からまるさん(15歳)、くろさん(15歳)、音茶太(5歳)。
尿路結石症とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道の中に結石や結晶ができる病気です。
どんな症状が出るかというと、
- トイレに頻繁に行くのに尿が少ししか出ない・もしくは尿が全く出ない
- トイレでじっとしている
- 尿をするとき痛がってなく
- 血尿が出る
- トイレ以外のところで尿をする
などなどです。
中でも、特に要注意なのは、尿が全く出ない時です。尿道に結石や結晶が詰まってしまって出なくなっていることが多いのですが、これを放置していると、腎臓に負担がかかり、食欲がなくなったり嘔吐がみられたり、命に関わる状態になってしまいます。
この病気は性別に関係なくかかりますが、オスは尿道が細長く、ペニスの辺りでさらに細くなっているので結石が詰まってしまうことが多いです。
さて、なぜこの時期に多くなるのか、というと、冬場は寒いため、あまり水分をとらなくなるからです。水分の取る量が減ると、濃い尿が長い時間膀胱に溜まることになるので、結石ができやすい状態になります。というわけで、まずこの病気の予防としてできることは、常に水を飲みやすくしてあげることです。
例えば、
- よく猫が通る場所に数ヶ所水を置いてあげる
- 水分の多い缶詰などをあげてみる
- 水の器をかえてみる
- 常に新鮮な水を用意する
などです。
水の容器に関しては、一番猫が好む器は陶器だそうです。また、蛇口から出る水を好む猫には、循環式のサーバーがいいかもしれません(私も以前使っていましたが、お掃除がこまめに必要なので挫折しました。まめな方にはオススメです)。
その他は、トイレを常に清潔に保つことも重要です。猫はきれい好きなので、汚いトイレだと尿を我慢したりします。また、肥満も原因の一つといわれているので、体重管理も気をつけたほうがいいです。
みなさんの猫ちゃんはいかがですか?もし心配な点がありましたら、まず尿検査をするといいと思いますのでお気軽にご相談ください。