2015年10月
トリミング(シーズー犬)
今回は、シーズー犬のパムちゃんを紹介します。
シャンプー中のパムちゃんです。
パムちゃんはまだ仔犬さんですが、シャンプーになれてきたようです。
パムちゃんはふわふわカットなので、足先もふわふわにカットします。
今回はハロウィンのリボンですが、季節によって違うので、是非チェックしてみて下さい。
猫の通院ストレスを減らすためにできること
猫の通院ストレスを減らすためにできること
動物看護師の斉藤です。
猫のご家族のみなさんにとって、猫を病院に連れていくのは大変と思っていらっしゃるかたが多いのではないでしょうか?
猫は犬のように散歩をしたり外出したりする機会が少なく、家を離れることに大きなストレスを感じてしまいます。また、そんな猫の様子を見てご家族のかたもストレスを感じていらっしゃるかもしれません。
少しでもそんな猫の、またご家族のストレスが減るようにできることについて今回はお話ししたいと思います。
病院に猫を連れていくときに必要なものといえばキャリーケースです。
お店には様々な素材や形のものが売られていてどれがいいのか迷ってしまいますね。
でも、通院時にお勧めするのはこちらのタイプです。
このキャリーケースのいい点はまず、プラスチックでできた安定した素材であるという点です。
プラスチックなので汚れても丸洗い出来て清潔に使えますし、ある程度の固さがあるので猫が安定して入っていられます。
また、前面の扉とケースの上部を取り外すことができるのもいい点です。
これで猫を診察時に無理やり引っ張り出さずにすみますし、上からタオルなどをかけてそのまま診察することもできます。
キャリーケースをいつもはしまっていて通院の時だけだしてくるという方もいらっしゃると思いますが、それでは猫が“キャリーケース=病院”という嫌なものとして認識してしまいます。
できれば普段から猫が過ごす場所に置いておき、そのなかでご飯をあげたり遊んだり寝たりできるようにしておくと、良い記憶と結びついてキャリーケースが猫にとって落ち着ける場所になります。
最後に、“におい”というのは猫にとって安心するための大切な要素です。
いつも家で使っているタオルやブランケットをキャリーケースにいれてあげてください。
慣れた匂いがあることで安心することが出来ます。
今回の内容をまとめたリーフレットが当院の猫待合室に置いてありますので、ぜひご覧になってください。
猫とご家族のみなさんが少しでもストレスなく通院できますように。
スタッフもお勉強しています
こんにちは。
リハビリテーション科担当の藤澤です。
当院では獣医師をはじめ全スタッフが知識を深めたり、再確認したり、新しい情報を共有するために頻繁に院内セミナーを行っています。
獣医師向けセミナー、動物看護師向けセミナー、受付対象セミナー、専門診療の内容のセミナー・・・色々やっています。
講師は当院スタッフだったり、外部講師にお願いをして・・・だったりと色々です。
そして先日は、隔月開催の動物看護師を対象にしたセミナーが業務終了後に行われました。
動物看護師をはじめ、受付、トリマー、獣医師のほどんどが、遅い時間にも関わらず参加して勉強しています。
そして頑張るスタッフのために院長から夕食のお弁当の差し入れがありました。
みんなそれを頬張りながら、熱心に勉強しています。
そして来月はご家族向けに「犬の老化」をテーマにしたセミナーを開催致します。(詳細はこちら)
ご興味のある方はどなたでも大歓迎です。
シニア犬のご家族、シニア犬予備軍のご家族、そしてこれから犬と暮らす予定の方…どなたでもご参加いただけます。
多数のご参加をお待ちしております!
犬の整形外科疾患(前十字靭帯断裂)
獣医師の福田です
一瞬のうちに夏が去り、少し肌寒くなってきました。
寒さが苦手な私にとってはちょっと朝夕が辛いのですが、動物たちにとってはとても過ごしやすく、またお散歩が楽しい時期ではないでしょうか。
そんな時期、お散歩の時間が増えてかどうか、当院の整形外科には跛行のある患者さんがよくご来院されます。
特に最近多いのは膝の前十字靭帯に問題を持った犬です。
前十字靭帯断裂は犬の整形外科疾患で最も多い疾患と言っても過言ではありません。
それゆえ、世界中で開発された手術方法は50種類以上あるとも言われています。
なぜそんなに沢山の方法があるのか。それは未だにその原因が分かっていないからです。
人の前十字靭帯断裂は大抵がアスリートなどが外傷により起こします。
しかし犬の場合は、明らかな外傷がなくても突然切れてしまうことがあるのです。
それゆえ、犬の前十字靭帯断裂は疾患と言われています。
考えららている原因は肥満、ホルモン、免疫介在性関節炎、骨の形態的異常など様々ですが、それらが靭帯を徐々に変性させることで靭帯が弱くなるため断裂を起こす言われています。
つまり、犬の前十字靭帯断裂は徐々に起こっていて、最終的に完全に切れてしまうのです。
では、前十字靭帯が徐々に切れているとき、完全には切れていない時は犬はどのような症状を出すのでしょうか?
これはとてもはっきりしない症状が多く、軽い跛行ですぐに治ったり、お座りがきれいにできないだけということもあります。
このような症状は数年にかけてたまに発生し、完全に切れた時には足を挙げることになります。
前十字靭帯断裂の治療には手術が必要なのですが、特に早期に、完全に断裂していない時に手術を行うと関節炎の進行を大幅に食い止めることができるという報告もあります。
ですから、お散歩の時に少し注意をして歩き方や仕草を観察してみてください。
軽い跛行が起こったり、おすわりがうまくできないのはもしかしたら前十字靭帯に問題があるかもしれません。
わんちゃん・ねこちゃんの体重について
こんにちは。看護師の森下です。
最近は涼しくなり、すっかり秋ですね。そして食欲の秋、うっかり食べ過ぎてしまいます。私は体重の変化が気になる季節でもあります。
そんな今回はわんちゃん・ねこちゃんの体重についてお話します。
動物たちの健康管理の中で、体重測定はとても大切な項目です。日頃よく抱っこする小型犬などは変化に気づくこともあるかと思いますが、中型~大型犬はなかなか気づきにくいこともあると思います。ねこちゃんも日頃抱っこする子でないと気づきにくいかもしれません。
動物たちにとっての数百グラムの差は、人で言うと数キロの差になります。お家で体重を測るのはなかなか難しいかもしれないですが、体をよく触ってみると変化に気づくこともありますので、日頃からよく触ってあげましょう。
『あれ?やせたかな?』『太ったかな?』という変化を感じたら、いつでも体重を測りにご来院ください。
体重の変化には病気がかくれていることもありますので、定期的に体重をチェックしてあげてください。
少しでも不安なことがあればいつでもお問い合わせください。
この子は私の愛犬のロットワイラーです。
ダイエットを頑張っています!
今後、当院はダイエットの相談も受け付けますので、お気軽にご相談ください。
りゅう君がんばってます(犬のリハビリテーション)
こんにちは。
リハビリテーション科の藤澤です。
いつの間にか10月・・・ヒトもわんちゃんも過ごしやすい季節になりましたね。
少し前の院長のブログで、当院の黒ラブりゅう君が前肢を断脚したとご報告させて頂きました。
術後すぐから、回復段階にあわせたりゅう君のリハビリがはじまりましたが、最近は傷口もおちついて、入院室から元の場所にもどって生活をしています。
りゅう君は病気が見つかった時に前肢が痛くて使えない状況ではなかったため、しっかり4本肢で日常生活を送っていました。
ですから、手術直後のりゅう君にとっては、「目が覚めたら前肢が無い!3本足でどうやって立ったらいいの?どうやって歩いたらいいの?」という状況でした。
犬は3本肢でも立てるし歩くことが出来ますが、あまりに突然のことでりゅう君は身体の使い方がわからなかったのです。
そこで手術直後のリハビリテーションの目的は、「身体の使い方を覚えること」「術後の安静による悪影響を少なくすること」でした。
術後の安静による悪影響というのは、運動制限をされることによって関節が動きにくくなったり、筋力低下したり、全身の体力が落ちたりすることです。
手術をする前から病気の肢を挙げたりして使っていない状況ですと、断脚後に身体の使い方に戸惑うことは少ないかもしれませんが、ばっちり使っていた前肢がいきなり無いわけですから、りゅう君は何度もバランスを崩して転びそうになりながらも立ち上がる練習をしました。
残った3本の肢それぞれにかかる体重も今までより増えますし、歩き方が変わる事で身体のあちこちに負担がかかったり、長い時間立っていられなかったり…とはじめは色々大変でした。
でも毎日少しずつ、地道にやるしかありません。
「がんばれ!りゅうくん」 「がんばれがんばれ」
りゅう君が少しでも早く元気に元通りの生活ができるように、スタッフみんなでりゅう君を応援して、見守りました。
また、院長のブログを読んでくださった方々からも、「りゅうくん、がんばれ」とたくさん応援いただきました。
本当にありがとうございました。皆様の温かい応援のおかげで、りゅう君はかなり元気になってきています!
リハビリプログラムもどんどん進んでいます。
マッサージしたり、運動したりしています。
ただ、やはり肢が一本なくなると、姿勢が変わります。
比較してみましょう。
私の愛犬 ろっちゃん。(ときどき供血犬)
どうでしょう。
前肢をつく位置が変わりますから、姿勢が変わっています。
なので、今までとは違う体重のささえかたをしますから、肩や手首が痛くなったり変形するリスクが高まります。
リハビリテーションでは、こういう影響もなるべく少なくしていけるようにしていきます。
そして、りゅう君がずっとずっと、楽しく、元気に、犬らしく生活できるようにサポートしていきたいと思います。