2015年2月
動物の脳腫瘍
こんにちは。獣医師の金園です。
脳腫瘍は誰にとっても一大事です。
まさか、と思ってしまいますが、犬の脳腫瘍の発生率は人間よりも多いことが幾つかの研究で報告されており、残念ながら珍しい病気では無いという感触があります。
治療には様々な方法を慎重に選択しますが、最近の患者さんを2名ご紹介しましょう。
治療前
2回の抗がん治療後
御自宅での生活も順調で、体調も良く病気の症状もほとんど認められず元気に生活できているそうです。
治療はまだ続きますが、引き続き楽しい生活を続けて頂けるよう願っています。
手術前
手術直後
術後経過も非常に順調で、手術翌日からご飯もよく食べ、陽気に歩き回っていました。
退院後の経過も順調で、また楽しく生活できていることがとても嬉しく思います。
動物の脳腫瘍、特に猫の脳腫瘍は「何となく元気が無い、食欲が無い」などの症状しか出ないことも多く、早期発見・早期治療がとても難しいですが、ひょっとしたら、という場合にはまずはかかりつけ医にご相談され、その後専門施設を受診されることをお勧めいたします。
供血犬デレクのその後
こんにちは。看護師の森下です。
今回は7月にもブログで紹介した供血犬デレクのその後を報告します。
2月でようやく1歳になりました!
前回のブログでも書きましたが、デレクは大人になって供血犬としての仕事ができるまでは、我が家で過ごしていました。スクスクと成長し、今は48キロくらいになりました。
3ヶ月の頃はこんな子犬でした。
5ヶ月はちょっと大きくなっています。
そして現在です
まだまだ子犬気分で突進してくるので、家具は壊れるし、私が転ぶこともしばしばあります…。
しかし私もデレクも少しずつお勉強をしながら、楽しく過ごせればと思っています。
今後は病院にいる時間も増えてくると思います。
我が家と病院の行き来をする予定なので、病院で見かけたときは声をかけてあげてください!
今後ともよろしくお願いします。
動物の整形外科手術の裏側
こんにちわ。
整形外科の福田です。
整形外科は骨や関節を治療する診療科ですが、他の外科と大きく異なるのは骨折や関節の動揺が治癒するまでの間、インプラントと呼ばれる金属のネジやプレート、溶けない強い糸などを体内に設置して支持することです。
インプラントを設置するためには様々な器具が必要になります。
例えば、ネジを骨に入れるのにも、パワードリル、ドリルビット(穴を開ける)、デプスケージ(深さを測る)、タップ(ねじ山を作る)、スクリュードライバー(ネジのドライバー)などが必要になります。
ですから、整形外科の手術を行う時は大量の器具が器具台の上に並んでいます。
また、我々は様々な大きさの動物を手術するので、常にたくさんのサイズの器具やインプラントを揃えておかなければなりません。
これらの器具は、非常に精密で、しかも我々が使用するには滅菌(細菌、ウィルス、微生物が器具にない状態)状態にしなければなりません。
これらの洗浄、数の確認、滅菌などの作業は非常に手間がかかるのですが、看護師さんがマニュアルに沿って行ってくれています。
手術というのは、外科医が一人いれば出来るものではありません。
助手や麻酔医、器具係、外回りなどはもちろんのこと、このような器具を管理してくれるスタッフが居るので成り立つのです。
皆さんが手術を受けられるときには、一人の獣医師しか会わないかもしれませんが、患者さんのために多くのスタッフが力を合わせていることを少し知っていただけると嬉しいです。
( ぼくはみんなを癒すスタッフだよ! by りゅうくん)
ある日のりゅうくん
こんにちは、受付の高橋です。
今日は、今までスタッフのブログにも何度か登場してきた、りゅうくんの1日を紹介します。
りゅうくんは、病院2階の医局で暮らしています。朝は、朝礼に参加します。
「朝ごはん、まだですか?」医局でひたすら待っています
お腹がいっぱいになり、寝ます。
スタッフの昼食時間、「そのパン分けてください。」じっと見てます。
夜ごはんまで退屈です。
「そろそろ夜ごはんですか?」また、ひたすら待ちます。
スタッフが帰る頃、「お休みなさい...」という振りをしつつ...
おもむろに立ち上がり、 「ビスケットください。」...スタッフ更衣室の扉の陰で待ち伏せしています。
もうおじいさんのりゅうくんですが、ドッグスクールに行く日は、とても生き生きして楽しそうです。
まだまだ元気でいてほしいと思います。