2014年8月
聴診器のイロイロ
動物看護士の斉藤です。
今日は私たちの身近な仕事道具、聴診器のことを紹介します。
身体検査で心臓や肺の音を聞く聴診器ですが、獣医師はそれぞれ自分の聴診器を持っています。
黒・グレー・紺
グリーン系
赤・オレンジ
ねこちゃんのトリミング
今回はトリミングに来てくれている猫ちゃんを、トリマーの川口が紹介します。
チンチラのデビルちゃん。
猫ちゃんのトリミングは、麻酔をかけて行うことが多いのですが、デビルちゃんは慣れているので麻酔をかけずに行えます。
シャンプーもこの通り。
おとなしく洗われています。
最後はリボンをつけて終了です。
(お家に帰ると一瞬で取れてしまうようですが・・・)
トリミングが混み合っていて、なかなか予約が取れない状況が続き、ご迷惑おかけしていますが、今後ともよろしくお願いいたします。
第1回循環器オープンセミナーのご案内
犬の僧帽弁閉鎖不全症に対する心エコー検査がテーマです。
今回は、あくまでジェネラリストが、ゼロからでも最短で、簡単に、なおかつ正確な診断が出来るようになるために必要な心エコーの読み方のキモをお伝えします。
「心エコーに興味はあるが、何から手を付けていいか分からない」「何となくエコーをしているけど、内容にあまり自信が無い」「普段の診療で忙しいし、循環器以外の勉強もあるし、重要なところだけ遠回りせず効率良く学びたい」という先生にお勧めです。
開催日時 : 2014年9月22日(月) 20:30-22:30(受付20:00~)
場 所 : 埼玉動物医療センター 別館 2階セミナールーム
〒358-0002 埼玉県入間市東町7-2-7(アクセスは裏面参照)
定 員 : 50名(定員となり次第お断りする場合がございますことをご了承下さい)
参加費用 : 2000円(ハンドアウト込み・当日受付にてお支払下さい)
締 切 日 : 2014年9月8日(月)
※全6回シリーズにて開催いたします!(2014年9月22日・11月24日・12月22日(第4、5、6回は未定))
※お問い合わせ先:埼玉動物医療センター 担当:勝山(かつやま) 04-2966-1031
※お申込み方法 :裏面申込書に必要事項をご記入の上FAXにてお申し込み下さい。
第3回神経科オープンセミナーのご案内
第3回目は、なかなか覚えるのが難しい「脳神経機能」についてです。
実はシンプルな脳神経機能ですが、本を読んだりしてもなかなかイメージが沸かないことも少なくないのでは、と思います。
頭部の疾患を診察して脳神経の検査に悩まれたご経験のある先生方、是非お越しください。
開催日時 |
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2014年9月 7日(日曜日) 19:00 - 21:00(受付開始18:30~) |
会場 |
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埼玉動物医療センター 別館 セミナールーム 〒358-0002 埼玉県入間市東町7-2-7(アクセスは裏面参照) |
対象 |
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獣医師 |
定員 |
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50名(定員となり次第お断りする場合がございますことをご了承下さい) |
参加費用 |
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2000円(ハンドアウト込み・当日受付にてお支払下さい) |
締切日 |
: |
2014年8月31日 |
※お問い合わせ先:埼玉動物医療センター 担当:鵜飼(うかい)04-2966-1031
※お申込み方法 :裏面申込書に必要事項をご記入の上FAXにてお申し込み下さい。
犬と猫の心拍数
こんにちは。
心臓病の診療を担当している獣医師の伊藤です。
今回は、「犬と猫の心拍数」についてのお話です。
最初に用語の説明をしておきますが、心拍数とは、
心臓が1分間に動く回数
を指します。
それでは、ここで問題です。
「あなたのお家の犬・猫の心拍数はいくつでしょうか?」
あてずっぽうでも良いので、ちょっと考えてみて下さい。
シンキングタイムです。
…
……
………
…………
はい、回答します。
興奮すると心臓は速く動き、落ち着くとゆっくりになるので、そもそも心拍数は一定じゃないんですが、動物病院で診察をしている時の心拍数をざっくりと言うと、
犬 120~180回/分
猫 180~240回/分
という感じです。
数字だけ見ても実感がわきづらいと思うので、ちょっと補足します。
ご存じのように、1分間は60秒ですので、
心臓が1秒間に1回動けば、心拍数60回/分
となります。
同様に考えて、
心臓が1秒間に2回動けば、心拍数120回/分
心臓が1秒間に3回動けば、心拍数180回/分
心臓が1秒間に4回動けば、心拍数240回/分
となります。
慣れない動物病院に来て大興奮して、「ガルルルル!!」とか「シャー!!」とか言っている犬猫の心拍数は180~240回/分くらいまで上がるんですが、その時は結構なスピードで心臓が動いているんだと分かります。
もちろん、リラックスできる自宅では、心拍数はもっと低くなります。
寝ていたら更に低くなります。
心拍数は動物の胸のあたり、動物がフセをした時に肘があたる部分に手を当てれば測れます。
良かったら、一度、おうちの子の心拍数を測ってみて下さいね。
先日のセミナー(神経科)
こんにちは。獣医師の鵜飼です。
現在当院では、獣医師向けに定期的にオープンセミナーを実施しています。
内容としては、神経科、整形外科を各々2ヶ月に1度のペースでお送りしていますが、今後は循環器科のセミナーも開催する予定です。
さて、先日神経科担当の金園先生による6回にわたる神経病シリーズの第2回目が開催されました。
今回の内容は、日常の診療で触れ合うことが多い『歩様異常』に対する考え方・解析の仕方でした。
歩様異常がある動物たちに対して、専門医の視点からのアプローチ方法を学べてとても有意義な時間となりました。
9/7(日)に開催される第3回目のオープンセミナーがとても待ち遠しいです。
(第3回目の神経科セミナーのご案内は後日改めて。。)
もし神経科オープンセミナーに関して知りたい・聞きたいことがある獣医師の方々がおられましたらお電話(鵜飼まで)にてご連絡ください。
チワワで注意したい病気
こんにちは。獣医師の勝山です。
私は14歳の猫2匹、4歳のチワワ1匹と一緒に暮らしています。
そこで、今日はチワワで注意したい病気についてお話ししたいと思います。
☆角膜潰瘍
『角膜』とは、目の表面の膜のことで、『潰瘍』とは、傷のことをいいます。チワワや鼻の短い犬種(バグ、ベキニーズ、シーズー、ボストンテリアなど)のように目が出ているわんちゃんは、目に傷ができやすい犬種です。
傷ができると、涙や目やにが出たり、目の充血、目が開けられない、などの症状が出てきます。
重度になると、角膜に穴が開いてしまう事がありますが、その場合は早急な処置が必要になりますので、もし上記のような症状に気付いたら早めの受診をお勧めします。
☆膝蓋骨脱臼
膝蓋骨とは、膝のお皿のことをいいます。チワワのような小型犬(ポメラニアン、ヨークシャーテリア、トイプードルなど)は、膝蓋骨脱臼といって、膝のお皿がはずれる病気が起こりやすい犬種です。
外傷が原因のこともありますが、生まれつきもっていることが多いです。
膝のお皿が外れると、関節を痛めてしまったり、うまく足が伸ばせなくなったり、重度になると歩けなくなってしまうこともあります。
痛みが出ると、足を挙げて歩いたり、スキップするような歩き方になったりします。
しかし、常に症状がみられるとは限らないため、治ったと勘違いし様子をみてしまうことがあります。様子をみているうちに病気自体は進行してしまいます。
基本的には早期の手術が必要になります。
☆僧帽弁閉鎖不全症
心臓は4つのお部屋に分かれていますが、そのお部屋を区切っている扉の事を、弁といいます。
僧帽弁は、いくつかある弁のうちの一つです。
チワワなどの小型犬は、高齢になってくるとこの僧帽弁というところに異常が出て、血液の流れが悪くなってしまう僧帽弁閉鎖不全症になりやすいといわれています。
初期の症状は、咳がでたり、疲れやすくなったりします。重度になると呼吸困難を起こしたり、失神してしまうこともあります。
この病気は、聴診で発見することができますので、日頃から病院で健康チェックをするといいでしょう。
☆水頭症
水頭症とは、脳の中の脳室といわれるお水がたまっているところに、過剰なお水がたまってしまう病気です。
チワワの場合はうまれつきにもっていることがあります。
ボーッとしていたり、ふらつきがみられたり、目が見えなくなったり、けいれんを起こしたり、など様々な症状がありますが、水頭症があっても症状がみられないこともあります。
・・・などなど、色々な病気が挙げられます。
実はうちのチワワさんは水頭症をもっています。けいれん発作を起こす事があるため、けいれんを抑えるお薬を毎日飲んでいます。発作を起こすこと以外はとても元気なので、少し運動神経が悪いところは、この病気のせいではなく、私に似たのでは?と思っています。
けいれんを起こすと心配なので、いつも私と一緒に病院に出勤しています。入院室の一番上の犬舎にいますが、大きな犬をみたりすると吠えてしまいます。ご面会にいらしている方、うるさかったらごめんなさい。
犬舎では、かまってほしそうに上からみんなをみています
当院では、これらの病気を診てくれる、眼科、整形外科、循環器科、神経科の頼もしい先生方がいます。
もし、上記のような症状がみられる場合は、ご相談下さい。
判断がつかない場合はまず総合診療科へお越し下さい。