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2014年5月

はじめまして!僕、りゅう君

こんにちは。
リハビリテーション科担当 理学療法士の藤澤です。

今日は埼玉動物医療センターで暮らしている、ずっと供血犬としてがんばってきてくれた「りゅう君」のご紹介をします。
りゅう君は、ごはんが大・大・大好きな、11歳のぽっちゃり黒ラブおじいちゃん。
もっともっとおじいちゃんになっても、ずーっと元気でいるために、週に一度狭山市のドッグスクールにお邪魔して運動をしています。
広い場所で季節を感じながら、楽しい「犬ライフ」満喫中。

今週はスラロームに挑戦!
熱中症にならないように、しっかり対策しながら楽しく運動できました。

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右にすすんで…

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かっこよくすり抜けるよ。

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ぼく、上手にできたでしょ!

 

 りゅう君をはじめ、当施設のスタッフ犬のトレーニングの様子は、これからもアップしていきます。
頑張るわんちゃん達を応援してくださいね!

人と同じで犬もシニア世代になると、若い頃より身体機能や運動能力が低下します。
そして、それぞれの犬で身体の状態は違いますので、「この運動をやっていれば絶対大丈夫!!」というものはありません。
それぞれの身体機能や運動能力、そしてご家族のライフスタイルや、犬の性格なども考慮した運動と運動量を選択して続けていくことが、犬の健康にもつながります。

リハビリテーションというと、運動機能の回復だったり、手術の後に行うイメージをお持ちの方もたくさんいらっしゃるかと存じますが、「予防のため」だったり「維持のため」に行うものもあります。

家族である愛犬の生活の質が上がることは、その他のご家族の方々の生活の質の向上にも関わることです。

リハビリテーション科では、動物たちの健康を維持するために、どんな運動をしたり、どんな風に過ごしたりすれば良いか等のご提案も致します。
お気軽に担当獣医師にご相談下さい。

 

ご挨拶(埼玉動物医療センター 院長 林宝謙治)

ご挨拶       

埼玉動物医療センターのホームページをご覧の皆様、ありがとうございます。院長の林宝謙治と申します。
この度ホームページのリニューアルに伴いブログも開設致しましたのでご挨拶申し上げます。

当施設は、1997年2月7日に開業して今年で17年となりました。
開業当初はとにかく目の前の動物を治す事だけを考えてがむしゃらに診療をしていたように思います。
自分なりに努力してきたつもりですが、多くの失敗もしてきたと思います。同じ失敗を繰り返さないためにスタッフと協力し、話し合いながらここまでやってきたつもりです。
気がついたら2名で始めた病院が今ではスタッフが40名以上の大きな病院に成長していました。
昔は全ての診療を自分で診ていましたが。近年では、若いスタッフも育ち、専門診療も充実してきています。

整形外科、神経科、眼科、循環器科、皮膚科の専門診療を専門の獣医師に任せる事で私は腫瘍科に専念できるようになりました。
また、当施設の特徴は総合診療科の充実です。

総合診療科では一般内科、一般外科を中心とした各種診療を行っております。

健康診断や予防接種などの一般診療はもちろん、各専門診療科への窓口にもなります。
体調が悪いけど、どの診療科を受診すればいいのかわからない、専門診療科を受診するべきなのかわからない、などお困りの際はまずは総合診療科を受診していただけるといいと思います。
人間の病院でも最近は総合診療医の重要性が見直されてきていますが、動物でも同じだと思っています。
当施設では総合診療科が核となり、専門診療科と連携し診療を進めて行く事を目標にしています。

そしてもうひとつの特徴がリハビリテーション科です。
当施設のリハビリテーション科は、C.C.R.Pという米国テネシー大学の認定資格をもった獣医師と、同じくC.C.R.Pを取得しているリハビリテーションの専門家である理学療法士が核となり、評価と理論に裏打ちされたリハビリテーションの提供を行っています。

まだまだ発展途上の病院ではありますが、スタッフ一丸となってまた、ご紹介していただくホームドクターの皆様と協力しあいながら、動物とそのご家族のために努力を続けていく所存です。

私個人としては1頭でも多くのがんの動物を完治させるべく努力と勉強を続けていきたいと思っています。
現代社会において動物と人間の絆は非常に重要視されるようになっています。多くの人が一緒に暮らす動物をペットではなく、コンパニオンアニマル即ち家族の一員と考えるようになりました。
そのような考えから家族である動物ががんを患った際にも積極的に治療を考える人が増えているように思います。

自分の大切な家族ががんを宣告された時に、たとえ根治が望めないケースでもできる限り痛みや苦しみを少なくしてあげたいと願うのは当然の事です。
犬の約半数はがんで亡くなります。
猫の死因の3分の1ががんである事が疫学調査で明らかになっています。
我々臨床家にとって「がんは治らないから」とはもう決して言えない時代になったと思います。