スタッフブログ
マナーウエア
経理の藤本です。
我が家の犬も猫もふかふかの温かいベッドで寝ることが増えました。
ベットが大好きな犬たちですが、最近男の子の犬が「ベットを交換して!」とよく訴えてきます。
不思議に思って見ると、ベットがおしっこで汚れています。
15歳になる女の子の犬が、どうやら寝ている間にほんの少しおしっこが漏れてしまうことがあるようです。
自分のベッドが汚れると男の子のベットで寝てしまうので、男の子は困ったようにベッドを見つめてはこちらにトコトコ歩いてきて地団駄を踏むのです。
おしっこが漏れてしまう子は心臓僧帽弁閉鎖不全症で薬を飲んでいますが、食欲もあり元気です。
年齢的なもののようです。
ほんのちょっとなので、まだおむつはしなくてもいいかな。と思っていますが準備はしておこうと、おむつ関連を探し始めました。
紙おむつはやっぱりもこもこが気持ち悪いのか歩きづらそうで、いつのまにか抜け殻のようにおむつが落ちています。
これは寝たきりになったり、あまり動けなくなった時に使うほうがうちの子にはよさそうでした。
当院では手術をした際に搔き壊したり、なめたりしないように術後服をお勧めしますが、同じような形でマナーウエアがあるので、これを試してみました。
サニタリーとおもらしと両方に使えるようで、男の子も女の子もパットを当てる位置を変えて使用します。
頭からかぶるタイプと首周りがマジックテープのサロペットタイプがあり、着脱が楽なサロペットタイプにしてみました。
しっぽ穴があり、ウンチはふつうに外に出して、おしっこだけパットに吸収させます。
ちょっと胴長なチワワなのでダックス用の小さいサイズです。
ずれたり、脱げることもなく本犬も嫌がらないのでよさそうでした。
今は休日に一緒にいられる時たまに着ていますが、着ているときはあまり漏れていません。
もう少し頻繁に汚すようになったら毎日使用したいと思っています。
まだまだ元気で長生きしてほしいので、その時々の状況で過ごしやすくできたらいいなと思っています。
ごあいさつ(獣医師 片山達也)
はじめまして!
11月から入社致しました獣医師の片山と申します。
言葉を話せない動物たちをできる限り助けてあげたい、飼い主様の力になりたいという思いで、これまで関東の複数の動物病院で地域診療を行ってまいりました。
日々動物の医療も発展を続けています。
これまでの経験を活かしつつ、また常に知識と技術のアップデートをしながら、動物と飼い主様に提供できるように精進していきます。
一日でも早く皆様のお役に立てるように頑張って参りますので、ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください!
よろしくお願い致します。
岩手に行ってきました
我が家の猫ミルクについて
こんにちは。看護師の岡田です。
10月に入り急に寒くなりましたね。我が家の猫ちゃん達は夏は廊下で寝ていることが多かったのですが、最近はクッションの上や毛布の上で寝ていることが増えてきました。
そんな我が家の猫ミルクについて今回はお話しします。
去年7月頃、"ミルクも12歳で高齢になってきたしペットドック(健康診断)を受けてみようかな〜"という軽い気持ちでペットドックを受けました。
の結果2つの病気が見つかりました。
ミルク自身体調の変化もなくいつもと変わらず元気だったため、まさか病気になっていたとは思っていませんでした。
今は治療をしっかり行い手術を受け、毎日お薬を飲んでいます。年に何度が検診も受けています。最近はおやつを要求してくることが増えたりと元気に過ごしています。
今回のことを経験し、健康診断の大切さを改めて実感しました。うちの子は元気だし大丈夫と思っていても、実は症状が出ていないだけで病気が進行している場合もあります。
もし、お家の子達がいつもと様子が違う、ご飯を食べない、下痢をしているなど体調に変化があるようでしたら気軽にご相談ください。
ごあいさつ(動物ケアスタッフ 北島直海)
始めまして。
10月に入社いたしました、動物看護ケアの北島です。
この度、茨城県から二ヶ月の黒猫と共に埼玉県へ引っ越してきました!
前職は牛の仕事をやっており、わんちゃんねこちゃんの事はまだまだわからない事だらけで刺激をもらっている日々を過ごしています。
至らぬところが多く、ご迷惑をお掛けすると思いますが、1日でも早く皆様のお力になれるようになれるように頑張ります。
よろしくお願い致します。
水族館と海
こんにちは、トリマーの有賀です。
今回はトリミングのお話ではなく、先日行った江ノ島の水族館と海のお話です。
子ども達が水族館に行きたい!との事で、連れていきました。
息子はアザラシ、娘はカワウソに会うことがご希望で、家にあったアザラシ、カワウソの人形を持っていざ出発!
今回行った新江ノ島水族館はイルカのショーや、水族館に面した相模湾に生息する生き物の大水槽がメインになっています。子供も夢中ですが、親も夢中になってしまいます。
お目当てのアザラシ、カワウソにも会えて子どもたちも大満足でした!
水族館の後は海で遊びたい!と持ってきた水着に着替えて海へダッシュ!
娘にとっては初めての海だったのですが、怖がらずとても楽しそうに遊んでいました。
子どもたちも親も大満足で帰宅。とても充実した一日を過ごせました。
季節が進んでおりますが、皆様体調を崩さぬよう気をつけてくださいませ。
お腹の画像検査を受けるときの注意点
こんにちは。画像診断科を担当しております獣医師の勝山です。
今回は、お腹の画像検査を受ける際の注意点をお話したいと思います。
人でも健康診断や精密検査などの検査を受けるときは絶食を指示されることがあると思いますが、動物でも同じように絶食が必要な場合があります。
左の画像は食後のわんちゃん、右の画像は絶食をしたわんちゃんのお腹の超音波画像です。
左の画像は、食後のため胃の中にごはんやガスなどの内容物がみられます。これにより、全体の胃壁の状態が見えにくくなっています。
右の画像は、絶食のため胃の中が空っぽであり、胃の状態がよくみえます。胃の入口にできものができているのがわかります。
この2つの画像は、実は両方とも同じわんちゃんの画像です。食後に検査をすると、病変があるのにごはんがじゃまで見えないということがわかります。
この画像は胃の入口の病変ですが、胃にごはんがたくさんあると、胃の周りにある臓器(肝臓や膵臓など)や血管、リンパ節などの観察も難しくなってしまいます。また、下痢や嘔吐など、消化器症状がある場合に、胃の他、腸の状態も食後の変化により観察や正確な評価が難しくなってしまいます。
このように、食後に検査をすると、観察したいところがみえないことがあり、再検査が必要になることがあります。
しっかりとした診断をするために絶食でご来院ください。
また、お腹の画像検査以外の検査(血液検査、麻酔をかける検査など)でも絶食が必要になることがありますので、もし絶食した方がいいかわからなければ病院スタッフにお尋ねください。
血液検査の機械をご紹介します
こんにちは、看護師の斉藤です。
今日は血液検査の機械をご紹介します。
全自動血液凝固測定装置といいます。6種類の凝固の項目を測定するのに使用しています。
大きな手術できちんと止血ができるか、大きな病気があって血栓ができやすくなっていないかなど必要に応じた種類の検査をしています。
中はこんな感じです!
当院にはなくてはならない機械です!!
家族が増えました!
こんにちは。施設管理の中村です。
9月に新しく子犬を迎えました。
6月23日生まれ、ゴールデンレトリバーの女の子です。
名前は『みず』と名付けました。
山間の渓流の側で生まれ、水遊びが好きな子に育って欲しいな♪との思いで名付けました。
先日、初めてお友達が出来ました。
リハビリテーション科の藤澤先生のジャックラッセル、ピコちゃんです。
2月生まれのピコちゃんが少しだけお姉さん。
始めはお互いに慎重に相手を探っていましたが、すぐに慣れて最後には楽しそうにじゃれ合っていました!
犬同士で遊ぶのが一番!いい社会化です。
これからもっと沢山お友達を作って、楽しく遊んで欲しいです。
もちろん川遊びも♪
その日、帰宅してからは爆睡でした。
寝顔もかわいい。
災害時の動物との避難について
こんにちは、動物看護師の安達です。
先月は台風や地震などが多く不安な毎日でしたね。
今回は災害時の動物との避難についてお話しようと思います。
愛犬、愛猫と一緒に避難することを同行避難と言います。
災害が起きた時、自分や家族を守ることはもちろん、避難所で愛犬・愛猫を守れるのは飼い主しか居ません。
避難所によっては動物の受け入れが出来ない場合もあります。
そういった時に普段から心がけておくことが沢山あります。
○ 避難所や避難ルートの確認
家から近い避難所、その避難所にどうやって行くかを確認しておくことで速やかに避難することができます。
動物の受け入れが可能かどうかも確認し、出来ない場合は預け先を決めておきましょう。
○ ケージ、クレートに入ることができる、中で大人しくすることが出来る。
緊急で家を出なければならない時にスっと入ってくれると遅れず避難できます。
(病院に連れていく時にも役立ちますね!)
避難所では基本的にケージの中で生活することになるのでケージが嫌いだと吠えたり周りの人に迷惑をかけてしまいます。
日頃からケージの中=嫌いな場所とならないための訓練が必要ですね。
○ むやみに吠えない
避難所にいる人皆が不安な気持ちでいっぱいです。中には動物が苦手な人もいると思います。
その中でずっと吠えているとストレスがかかってしまいますし、飼い主側も申し訳ない気持ちになってしまうと思います。
日常でインターホンや物音などに対して吠えない訓練をしておく必要があります。
○ 家族以外の人に友好的か
避難のために親戚や知り合いの家、一時預かり所に預けることもあるかと思います。
ケガさせたりストレスを溜め込まないためにも普段から人に慣れされておきましょう。
○ 個体認識対策(鑑札、迷子札、マイクロチップ)、避妊去勢、ワクチン接種
万が一、行方不明になった時に飼い主の連絡先などの情報があることで戻ってくる確率が上がり、安心につながります。
そして、行方不明になった際避妊去勢手術やワクチン接種をしておくことで望まない妊娠や感染症にかからないようになります。
色々あげましたがまだまだたくさん災害に対して出来ることは沢山あります。
いつ災害が起きてもすぐ避難できるよう対策をたてておきましょう!
参考:インターズー人と動物の関係学、環境省ペットの災害対策
「定期けんしん」について
こんにちは。腫瘍科獣医師の前田です。
今回は「定期けんしん」についてのお話になります。
けんしんって、「検診」と「健診」がありますが、どう違うのでしょうか?
簡単に言うと「検診」は、「ある特定の病気を調べる」ための検査であり、「健診」は「現在の健康状態を調べるための検査。健康診断の略。」だそうです。
ということは、腫瘍科での「定期けんしん」は「がんの有無や進行度合いについて検査するための検査」なので「検診」ということになりますね。
がんを見つけ、手術をして取り除いた後は、基本的には術後の定期検診をおすすめしています。
というのも、がんというのは“悪性腫瘍”のことであり、再発や転移を起こす可能性があるため手術が無事終わったからといって手放しで喜ぶことはできません。
定期検診の内容、間隔、期間についてはがんの種類や悪性度、転移の有無等によって様々です。
多くは2-3か月に1回の頻度、あるいは内服薬で長期的に抗がん剤治療を実施している患者さんでは1か月に1回、という頻度での検診をおすすめしています。
内容は、身体検査、血液検査や超音波検査、X線検査、必要に応じ血圧測定やホルモン測定等も行います。
例えば、リンパ節や内臓(肝臓、脾臓をはじめ原発巣に近い諸臓器等)に転移を生じやすいがんであれば毎回超音波検査を実施したり、肺へ転移しやすいがんであれば胸部X線検査を実施したりします。
【胸部X線検査で見つかった、肺の転移病変】図1
【胸部X線検査で見つかった、肺の転移病変】図2
血液検査についてですが、人医療とは違い、動物医療では優れた「がんマーカー」というのは現状ありません。
ですので、私たちが検診の際にチェックしていることというのは、がんが存在することで二次的な異常が生じていないか(例えば、肝臓腫瘍の増大によって肝細胞がダメージを受けて肝酵素値が顕著に上昇する場合等)、抗がん剤治療による副作用(血球減少や肝臓/腎臓の数値異常等)が生じていないか、といったものになります。
もちろん、定期検診は検査内容が多く、費用もそれなりにかかります。例えば血液検査、胸部X線検査、腹部超音波検査を実施した場合は1日で3〜4万円程かかることがあります。
検査の必要性と、実際にご家族や動物にかかる負担(費用面、移動や検査にかかる精神的/身体的負担)を加味し、適正と考える内容でおすすめできるよう努めています。
定期検診で来院されるご家族は、動物さんの体調が安定している時、笑顔で近況をお話してくださります。
ですが、そのような中でも「本当に大丈夫だろうか。再発や転移はしていないだろうか。」と不安な面持ちをしているように感じています。
検査の結果、問題が無いと分かった時は本当に安心したという表情をされています。
がんになった動物さんとそのご家族は再発、転移に不安を抱えつつ過ごすことになるかと思います。
その不安を少しでも和らげられるように、腫瘍科の獣医師としてサポートさせて頂きたいと思います。
元気な猫ちゃんが気持ちよくなれるマッサージ
こんにちは、看護師の佐藤諒です。
まだ暑い日が続く今日この頃です。
我が家の愛猫も、涼しい部屋でまったり過ごす毎日です。
今回のお話は、元気な猫ちゃんが気持ちよくなれるマッサージを紹介します。
猫がリラックスしている時に、撫でて欲しいと体を向けてくる場所を撫でて、猫との関係を深めましょう。
①耳
猫がグルーミングできず、撫でられると気持ちが良い所です。
親指と人差し指で耳をマッサージしたり、耳の裏をかくように撫でます。
耳の先端に向かって優しく撫でます
②あご、首
顎の下と首の後ろ側に臭腺があります。
自分では上手く掻けないので、痒そうにしていたら少し強めに掻いてあげましょう。
伸ばしてきたら指の腹で掻いてあげましょう
③顔周り
顔は子猫時代に母猫によく舐められてた場所です。
毛の流れに沿って優しく撫でてあげましょう。
④背中
毛並みと骨格に沿ってゆっくり撫でる。
手を櫛のようにして撫でてあげるのがオススメです。
食事中、グルーミング中、遊びに夢中になっている時、猫は触られるのを嫌がります。
そういう時に撫でるのは、避けましょう。
ただし、今回のマッサージは元気な子とのコミュニケーションを目的にしているため、治療を目的にしたマッサージに関しては、当院のスタッフにご相談ください。
CT検査時の全身麻酔の重要性について
こんにちは。
画像診断科の杉野です。
今回は、CT検査時の全身麻酔の重要性についてお伝えしたいと思います。
動物の場合、CT検査を行う際には基本的に麻酔をかけて行います。
飼い主様の中には、なぜ麻酔が必要なのか疑問に感じる方もいらっしゃるかと思います。
その理由は、検査中に動物が動かないようにするためです。
動物はこちらの指示に従って体を動かさないようにしたり、呼吸を止めたりすることはできません。
レントゲン撮影時には、獣医師や看護師が動物を保定して動かないようにすることができますが、CT撮影中は被曝の観点からCT室内に入ることができず、動物の動きを制御できません。
また、CT検査では呼吸のようなわずかな動きであっても画像の品質に悪影響を与えます。
実際に検査中に動いてしまった場合、どれほどの影響が出るのか紹介したいと思います。
呼吸による動きがある状態で撮影された画像(図1)と、完全に不動化された状態で撮影された画像(図2)を比べてみてみましょう。
(図1)
(図2)
図1では画像がブレてしまい、臓器や血管、骨などの正確な評価ができません。
それに対して図2では鮮明な画像が得られています。
当然ながら、図1のような画像では適切な診断を下すことはできません。
全身麻酔には怖いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、現代の麻酔は麻酔薬や麻酔器、モニター機器の進歩により非常に安全なものになりました。
しかし、全ての動物にとって完全に安全というわけではありません。
麻酔には一定のリスクが伴い、非常に少ないながらも合併症が発生する可能性もあります。
それでも麻酔をかけるのは、適切な診断を下し、適切な治療につなげるためです。
皆様の大切なご家族の一員であるワンちゃんや猫ちゃんに麻酔をかけることは心配かと思いますが、当院ではCT検査に限らず麻酔処置の前に入念な検査を行い、安全に麻酔をかけられる状態かをしっかりと判断します。
そして、いざ麻酔をかける際には万全の状態で処置を行いますのでご安心ください。
また、当院では正確な診断を行うために高いクオリティで撮影を行うことに尽力しています。
診断に必要な画像を撮影するために、ポジショニングや造影剤の投与量、撮影のタイミングなど様々なことを考慮して検査を実施しています。
動物を不動化させることはもちろん、これらの条件が少し違うだけで得られる画像が全く異なることがあり、病変を見落としたり誤診することにもつながる恐れがあります。
当院の画像診断科では日々高いクオリティで検査を行い、適切な診断を下せるよう努めています。
夏のお散歩
犬猫の目のケアについて
こんにちは。動物看護師の吉冨です。
今回は犬猫の目のケアについてお話ししたいと思います。
犬と猫に目のケアが定期的に必要であることはご存知でしょうか?
目のケアを怠ると様々な病気に発展する可能性があります。
目の周りに付着した目ヤニを放置すると被毛に付着した目ヤニが固くなり、
取りにくくなってしまったり、目ヤニの下で皮膚炎を起こしてしまうことがあります。
目ヤニの原因は結膜炎や角膜炎、鼻涙管閉塞などがあげられますが、炎症を放置してしまうと角膜潰瘍に進行し、角膜穿孔といって角膜に穴があき、炎症が広がって失明してしまう可能性があります。
目の病気にかからないためにも定期的なケアが欠かせません。
ご自宅でもできる犬と猫の目のケアについて3つ紹介したいと思います。
①濡れたガーゼやコットンを使う
濡れたガーゼやコットンで目の周りの目ヤニや汚れをふいてあげましょう。
被毛に固くこびりついてしまってる場合は、無理にとらずにぬるま湯でコットンやガーゼを濡らして、固まった汚れをふやかしてからとってあげるとよいです。
ティッシュやペーパータオルは繊維が荒いので目を傷つける可能性があるので使わないようにしましょう。
②精製水で洗いながす
目の中に入っている汚れや異物は精製水で綺麗に洗いながす。
目の表面に付着したゴミや毛が原因で不快感から目を掻いてしまい、角膜に傷がつくのを防ぐことができます。
③犬猫用の涙やけシートを使う
犬猫用の涙やけシートで目の周りを優しくふきとってあげる。
市販で売っているものでも大丈夫ですが、使われている成分が目に入っても問題ないかどうか獣医師に確認してから使うと良いです。
犬と猫の目のケアは病気を未然に防いだり病気の早期発見にもつながります。
最初は犬や猫が嫌がることもありますが少しずつ慣れさせていくと協力してくれるようになります。
ご家族のワンちゃんや猫ちゃんの目の異変に気づいたらすぐに病院を受診しましょう。
ノミダニ予防:虫たちへの対策をしよう!
獣医師の福島です。
日差しが照りつける日も多くなり、暑くなってきましたね。暑さ対策と一緒に虫たちへの対策もやってほしい時期。
気温が上がってくると虫たちも活発に行動するようになるので注意が必要です。
今回は特にノミダニ予防についてお話ししていきたいと思います。
予防をしている方も多く、知っているよ!ということも多いと思いますが、今一度確認してもらえると嬉しいです。
ノミダニはどんな虫?
ノミやダニは私達の身近にいて、簡単に家の中にも入ってきます。散歩に出た時にワンちゃんやネコちゃんの体にくっついて、それだけでなく人の服や靴について入ってしまうことも。いつでもチャンスを狙っています。
【ノミについて】
目にすることができるぴょんぴょん飛んで動物に寄生するのは成虫のみ。
この成虫はノミ全体の5%。
残り95%は卵・幼虫・サナギの状態で湿気が多く暗い場所に潜んでいます(家の中だと部屋の隅・ソファー・カーペット。畳など)。
ノミを見つけたら:
潰さないで食器用洗剤を入れた水に沈めてください。
ノミは水に弱いです。
そして動物病院に行ってすぐに駆虫してください。
また、部屋の掃除を徹底的にしてノミ駆除剤を吹きかけましょう。
ノミが寄生すると:
ノミアレルギー性皮膚炎になったり、ノミを飲み込んでしまうと瓜実条虫症(お腹の中の寄生虫)になることがあります。
人も刺すので皮膚炎になったり猫ひっかき病の菌を媒介したりします。
【マダニについて】
クモの仲間で草むらや茂みに潜んでいます。気温が高くなると活発に動き回ります。最近は温暖化の影響で1年中活動しているマダニも少なくないと言われています。
マダニを見つけたら:
マダニには触らないで、動物病院に連れて来てください。
マダニは皮膚の奥まで頭をつっこんで咬みつくので簡単には取れません。
無理に引っ張ると頭だけ残ってしまうことがあります。
マダニが寄生すると:
貧血をおこしたり、ダニが媒介する様々な感染症を起こしたりすることがあります。
人も咬まれると、重症熱性血小板減少症(S F T S)や日本紅斑熱などの怖い病原体に感染することがあります。
【予防薬について】
予防薬を使うことで有効成分が全体に広がり、ノミやマダニが吸血した時にその成分も一緒に吸収され駆虫します。
予防薬をつけてもノミやマダニは着きますがすぐに駆虫されます。
いろいろなタイプがあるので、ご相談ください。
皮膚スポット薬
投薬タイプ(錠剤・クッキー・チュアブル)
一緒に駆虫できるものもあります(予防薬によりバリエーションあり)。
フィラリア・お腹の虫(回虫・瓜実条虫)・ミミダニ・ノミの卵・幼虫・蛹
予防期間:4〜12月頃(1ヶ月毎)
ノミは室内であれば冬の間でも生きられるため1年を通して予防する方が効果的です。
アレルギー体質の子は特に通年での予防をお勧めします。
また、1年中活動しているダニも少なくないと言われているので、屋外の活動が多い場合や自然の多い地域に住んでいる場合は通年での予防をお勧めします。
ノミダニは身近にたくさんいます。
小さいので毛の中に隠れて見つけづらいこともあります。
散歩に行かなくても、私達が家の中に持ち込む可能性もあるんです。
暖かい間は特に活溌に活動するので、予防をしっかりして、楽しく快適な夏を過ごしましょう。
予防にゃ〜
心地良い〜
猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療について
脳神経・整形科の診療を担当しております獣医師の宇津木です。
今回は猫伝染性腹膜炎(FIP)の近年の治療についてお話ししたいと思います。
FIPとは腸に感染する弱毒の猫コロナウイルス(FECV)が猫の体内で強毒のFIPウイルス(FIPV)へ突然変異し、このFIPVが単球およびマクロファージに感染・増殖することでFIPを発症します。
FIPは若齢(2歳齢未満)での発症が多く、主な症状として発熱、胸水・腹水の貯留や運動失調、てんかん発作や行動の変化などの神経症状が挙げられます。
これまで長年に渡ってFIPに対する有効なワクチンや治療方法はなく、FIPを発症した猫のほとんどが亡くなってしまいました。
しかし、近年FIPに対する抗ウイルス薬(レムデシビルやGS-441524)が登場し、寛解することが可能になりました。
FIP を発症した猫をレムデシビルとGS-441524 の組み合わせで治療した2023年に発表された論文では、約80%の猫が3ヶ月間の治療期間の終了時点で寛解し、生存していたと報告されています。
ちなみにGS-441524は以前、コピー品がブラックマーケットに流通し高額で取引されていましたが、現在はイギリスやオーストラリアでレムデシビル(注射薬)やGS-441524(経口薬)がFIP治療薬として販売されおり、これらの薬剤を使用した治療プロトコールが国際猫医学会(ISFM)から示されていますので、当院でもこれらを使用してFIPの治療を行っています。
FIPの治療でお困りの猫ちゃんがいらっしゃいましたらご相談下さい。
血尿が出ました。どうしましょう?
こんにちは。消化器・泌尿器科の庄山俊宏です。
泌尿器科には季節に関係なく血尿のわんちゃんやねこちゃんが多く来院します。
人間とは違い、動物は血尿が非常に出やすいです。
原因としてはストレス性の事が多く、ペットホテルやトリミング、入院や遠方への外出時などでストレスが強めにかかるとストレス性膀胱炎になり、血尿や頻尿が出ます。
わんちゃんかねこちゃんかで血尿の原因は少し異なりますが、病気となると細菌性膀胱炎や尿路結石、腫瘍関連(腎臓腫瘍や膀胱腫瘍)、血液疾患など原因は様々です。
レントゲン画像 膀胱結石(矢印)
超音波画像 膀胱腫瘍(矢印)
原因によって治療法は全く異なります。
細菌性膀胱炎であれば薬(抗生剤)の投与、結石の場合は食事療法や手術、腫瘍の場合は抗がん剤や手術となります。
血尿の原因を特定する事は治療方針を考えていく上で非常に重要となり、そのために尿検査や画像検査(レントゲン検査や超音波検査)、状況に応じて血液検査を実施しています。
尿検査は自宅で採取した尿を持参していただくか病院で採取した尿のどちらかで実施します。
ご自宅で採取する際には容器の中に尿を入れて、病院へ持参していただく事になりますが、可能であれば密閉できるプラスチック製の容器に入れる事が望ましいです。必要があれば、病院から採取用容器をお渡しします。
採尿容器
採取から時間が経つと正確な検査結果が反映されない事があります。
採尿から1時間以内に検査するのが理想的ですが、実際には難しい事がほとんどだと思います。
したがって、採尿から来院まで時間がかかりそうな場合は細菌の増殖予防として冷蔵保存していただく事が望ましいです。
レントゲン検査や超音波検査では結石や腫瘍性疾患がないかを確認し、尿検査の結果と併せて総合的に血尿の原因を特定していきます。
血尿は様々な原因で起こり、確率的には低いですが癌が隠れている事もあります。癌に限らず血尿で手術が必要になる病気も多いため血尿が続いた場合は当院へご相談していただければと思います。
専門学校へ遊びに行きました
こんにちは。受付の小宮です。
いよいよ暑さが厳しくなる頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、自身が通っていた専門学校へ遊びに行きました!!
当時の先生や動物たちとの再開は、とても懐かしく嬉しい反面、新しい動物も増え、環境が大きく変化していることに少し寂しさもありました。
ですが、みんなが楽しく過ごしているのを見て安心しました。
ワンちゃんネコちゃんはもちろん、世の中にはたくさんの種類の動物がいます。
テレビを見たり、本を読んだり、実際に動物園に行ってみたり、自分が知らなかった動物を発見するのも楽しいかもしれませんね!!
知育玩具
こんにちは。動物ケアスタッフの網干です。
今回は、わんちゃんの知育玩具を一つ紹介したいと思います!
みなさん、ノーズワークをご存知ですか?
ノーズワークとは、わんちゃんの嗅覚を使っておもちゃやおやつなどのにおいを探し当てる遊びです。
わんちゃんが本来持っている能力をしっかり使ってあげることで、ストレス発散や運動不足解消といった効果があります!
また、集中力や考える力がつき、脳の活性化にもなります。
私の愛犬シャスタもよくノーズワークで遊んでいます!
ノーズワークは頭を使い、疲れる作業でもあるので時間を決めて、最初のうちは10分程度にしてあげると良いかもしれませんね!
どの年代のわんちゃんでも簡単に楽しめる遊びなので、ぜひ試してみてください!