皮膚科
耳ヒゼンダニについて
こんにちは。獣医師の藤森です。
今回は耳ヒゼンダニについてお話しします。
「耳ヒゼンダニ」みなさんは聞いたことがあるでしょうか?
耳ヒゼンダニは皮膚の寄生虫です。
症状として外耳炎、強い痒みなどが見られます。
検査は耳垢をスライドグラスに乗せて顕微鏡で観察します。
顕微鏡を覗いてみると
このように見えます。
どこに耳ヒゼンダニがいるか見つけられたでしょうか?
正解は、中心の楕円形が耳ダニの卵、右側に写っているのが耳ダニの成虫です。
拡大すると以下のように見えてきます。
<耳ダニ 虫卵>
<耳ダニ 成虫>
耳ヒゼンダニの治療は耳洗浄や駆虫薬で行われます。
耳ヒゼンダニは耳の中以外にも生息可能なため顔まわりや首まで皮膚症状を起こす可能性があります。
また、犬でも猫でも寄生できる寄生虫なので一緒に住む動物にも寄生する可能性があります。
月に一回の予防薬で予防できる寄生虫ですのでしっかり予防を行うことが大切です。
茶色い耳垢が出てきたり、耳をとても痒そうにしている時は動物病院で相談しましょう。
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