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2024年12月31日

角膜潰瘍について

こんにちは、獣医師の盧です。

今回は角膜潰瘍についてお話ししたいと思います。 

実は我が子「牛丼」(←猫です)が最近、目の調子がわるいです。

なんとなくしょぼついたり、片目が半開きにしていたり、薄い濁った目やにを垂らしたり。。

実はこれらはすべて目の病気の際によく出る症状です。

また、考えられる病気も多岐に渡り、角膜潰瘍や緑内障、ぶどう膜炎(目の中に炎症が起きている症状)などがあります。

しっかり調べていくには眼科検査に必要な道具をそろい、猫が暴れないように体を包むバスタオル(すべての猫に必要ではないが、我が子はかなり暴れるので一苦労(笑))も用意し、いざ検査へ

・フローレス+ローズベンガル染色

2種類の特殊な生体染色液を使い、角膜に傷があるかどうかの検査です。

傷があるとフローレスは緑に染まり、ローズベンガルは赤に染まります。

目に染色液を1滴垂らし、ブラックライトで照らすと傷がある部分は強く緑に光ります。

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やや分かりづらいですが、矢頭で示されている部分はフローレス陽性(緑に染まっている)で角膜に傷があることが分かりました。

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角膜潰瘍に対する治療ですが、角膜潰瘍を引き起こす原因により、さまざまな治療方法があります。

ただし、基本となるのは細菌感染の予防(細菌感染が見られた場合はしっかり治療)および角膜保護です。

また、角膜保護の点眼回数は多ければ多いほどいいのでしばらくは一緒に出勤してもらいました。