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画像診断科

CT検査の能力を引き立てる3D処理

皆様こんにちは。

画像診断科の杉野悠です。

画像診断科では、日々様々な画像診断装置を使用して検査を行っています。

中でも、CT検査は、従来のX線検査や超音波検査では見えにくい細部まで、高い解像度で観察することが可能な非常に有用な検査です。

CT検査は、体内の臓器や血管、骨などを詳細に調べることができ、病変の探索や診断、術前計画において広く活用されています。

しかし、CT検査の結果を理解するのは、専門的な知識や経験が必要な場合もあり、飼い主様にとっては少し難しいことがあるかと思います。

そこで当院ではCTの3D処理を導入しています。

この処理により、CT検査で得られた輪切りの画像を立体的に表示することができます。

具体的には、白黒の2D画像から立体的なイメージを生成し、病変部を色で強調したり、必要のない臓器を透明にしたりすることで、視覚的に分かりやすい画像を表示することが可能です。

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この3D処理により、異常部位の位置や広がりを視覚的にとらえることができるため、飼い主様にとって病変の理解がより容易になると思われます。

さらに、外科医の手術プランニングにも非常に役立ちます。

立体的な画像を通じて、手術に必要なアプローチや手順をより綿密に計画することができるのです。

このように、CTの3D処理は飼い主様へのご説明のみならず、外科手術における精度と安全性を向上させる重要なツールとなっています。

今回はCT検査の能力を引き立てる3D処理について簡単にご紹介させていただきました。

私たち画像診断医は患者さんを直接診察することはありませんが、患者さんの病態を判断し適切な診断を下せるように、様々な技術や知識を学びながら、高品質な医療を提供することを目指しています。

今後も私たちは技術の進歩に対応し、皆様の愛犬や愛猫にとって最適な診断や治療を提供できるよう、陰ながらサポートさせていただきます。

 

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