脳神経科
新しいMRI装置について
脳神経科の診療を担当しております獣医師の宇津木です。
今回は、2023年3月にMRI装置を新しく入れ替えましたのでご紹介したいと思います。
当院のMRI装置は、10年以上使用していたことから、老朽化によりエラーが出るようになっていたことや、画質向上のため新機種に入れ替えを行いました。
今回入れ替えた機種は、富士フイルムヘルスケア(以前の日立)製の永久磁石方式MRIであるAIRIS Vento Plusという機種です。
同じ0.3T(テスラ)の永久磁石方式の機種での入れ替えとなりますが、空間分解能の向上により、従来機種と同等の撮像時間で画像が向上しています(下図)。
永久磁石方式のMRIのメリットとして、省スペースであることや電力消費量が少ないなどがありますが、患者様へのメリットのひとつとして、1.5Tや3Tなどの磁場強度の強いMRIだと、骨折などの固定に使用したチタンなど非磁性体以外(例えばステンレス)の材質のプレートやスクリューが体内に入っていると、発熱や吸着などのリスクがあることから検査が出来ない場合がありますが、0.3Tの機種であれば多くの場合で検査可能なことが挙げられます。ただし、金属の種類や設置部位、検査部位によっては検査ができないこともありますので、診察時にご相談下さい。
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