看護、介護
皮下点滴について
こんにちは、看護師の柳瀬です。
今回は皮下点滴についてお話させて頂きます。
皮下点滴とは、わんちゃんねこちゃんの皮膚と筋肉の間の空間に一度にまとまった量の輸液剤を投与する点滴方法です。皮下点滴をした後は一時的にこのような感じで背中にラクダのコブのようなものができますが、数時間かけてゆっくり吸収されていきます。
今月で16歳になった我が家の愛犬ホクは慢性腎臓病があり数ヶ月前から皮下点滴が必要になりました。始めは3日に1回でしたが血液検査の結果や体調に応じて先生とも相談し、今では毎日皮下点滴を行っています。
我が家の場合、通院時以外は自宅で皮下点滴を行っているのですが、実は一般の飼い主様でも練習をすればご自宅で皮下点滴を行うことができます。
今回はシリンジという注射ポンプで行う方法を簡単にご紹介します。
まず準備として、人肌程度に温めた輸液剤をシリンジに針を付けて吸います。指定された量を吸ったら先端を翼状針という動物に刺す針に付け替えます。
ホクの場合は1回量90mlです。
準備が出来たら、動物の肩甲骨の間付近の毛をかき分けアルコール綿で消毒をし皮膚を掴んで翼状針を刺します。
針を刺した部位から漏れがないか、きちんと皮下に刺さっているかを確認しながらシリンジを押して入れていきます。
日課なので慣れたものです。
全て入れ終えたらティッシュなどでおさえて翼状針を抜きます。最後に出血や輸液剤の漏れがないかを確認して終了です。
入れる輸液剤の量にもよりますが、慣れてしまえば準備を含めても10分程度で行うことができます。
通院の頻度が多いのは飼い主様にもわんちゃんねこちゃんにとっても大変だと思います。定期的な皮下点滴が必要な子でお家でやってみようかなという方は看護師がお教えしますのでお気軽にお声がけ下さい。
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