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大型犬はご用心<胃拡張捻転症候群>

こんにちは

獣医師の高井です。

暑い日が続いており、大型犬や短頭種のワンちゃんには大変な季節となってきました。

そんなわけで暑さとは関係ありませんが、大型犬の緊急性の高い疾患についてお話したいと思います。

ご存じの方も多いと思いますが、胃拡張捻転症候群という病気です。

胸の深い大型犬に好発しますが、小型犬(特にダックスフンド)もまれに発症します。

何らかの原因(はっきりした原因はよくわかっていない)で胃が拡張してしまい、その結果、捻れてしまいます。

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胃拡張捻転症候群の犬の腹部レントゲン写真

ガスで胃がパンパンになっている

 

そのまま放置すると胃が壊死を起こし、ショック状態に陥り、亡くなってしまいます。

症状としては、食後から空吐き(吐こうとしているのに、何も吐かない)、お腹が張っている、ぐったりしているなどが典型的です。

治療は開腹手術による胃の整復が必要になります。適切な治療を行っても死亡率が20〜45%もある怖い病気です。

基本的に様子を見て、自然と治ることはありません。

むしろ悪化する一方ですので、疑わしければ獣医師に相談してください。

 

 

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