総合診療科
血液型について
こんにちは、獣医師の座古です。
今回は血液について前半後半に分かれてお話ししたいと思います。
前半は血液型についてです。
犬には13種類以上、猫には3種類の血液型があります。
今回は犬について詳しくお話しします。
人はABO式で4種類(A、B、O、A B)ありますが、犬はDEA式という分類になり、全部で8種類のDEA(犬赤血球抗原)があります。それぞれが+(抗原を持っている)なのか−(抗原を持っていない)なのかの組み合わせで血液型が決まります。
犬の血液型は非常に複雑なのです。
DEA1.1という型の血液型測定は、院内で測定可能です。
早速血液型を調べてみましょう。
このようなキットを使って検査します。
希釈液と血液を混ぜ合わせることで、5分くらいで結果がわかります
このわんちゃんは血液が粒々(凝集)しているので、DEA1.1(+)と分かります。
サラサラ(凝集していない)しているとDEA1.1(−)です。
血液型は輸血をする際に非常に大切な検査項目となります。
ちなみに猫はA、B、ABの3種類になります。
院内猫のししゃもはA型
うずらはB型です。
当院では、輸血を必要とする子、ドナーとなってくれるわんちゃん、ねこちゃんには、まず一般の血液検査と血液型の検査を実施しています。
一つでも多くの命を救うために、もし献血にご協力いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡・ご相談頂ければと思います。
後半は輸血をする際の適合試験(クロスマッチ)についてお話しします。
お楽しみに!
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