画像診断科
肝臓は沈黙の臓器
こんにちは。獣医師の勝山です。
ここのところ急に寒くなってきましたね。
そのせいか、我が家の猫達は私の膝の上で暖を取ることが多くなってきました。
この子たちが一気に乗ってくると結構重いです!
さて、それとは全く関係ありませんが、今日は肝臓のできものについて少しお話ししたいと思います。
『肝臓は沈黙の臓器』と言われるのをよく耳にすると思います。
なぜかというと、肝臓の病気はある程度進行しないと症状が出ないことが多いからです。
動物でも同じで、肝臓にできものができても症状として出ることは少ないためなかなか気付きにくく、健康診断や他の病気で検査をしたときに偶然みつかることが多いです。
X線検査で、肝臓のあたりに大きい影がみられます。
エコー検査をすると、肝臓に大きいできものがみられます。
肝臓にできた腫瘍は手術で完治するものが多いため、X線検査やエコー検査で腫瘍が疑われる肝臓のできものがみつかったら、手術で切除することを検討します。
手術をする上で、肝臓のどの位置に腫瘍があるかが重要になってきます。
そのため、CT検査を行って腫瘍の正確な発生部位を特定し、手術で切除可能かどうかを正確に判断します。
CT検査で、肝臓のできものは肝臓の外側左葉という部位に発生していることがわかりました。
肝臓の腫瘍は、早期に手術で切除することで完治するものが多いです。
ただし、あまりにも大きくなってしまっていると手術で取り切れないことがあります。
そのため、定期的に健康診断をして早期発見することが大事だと思いますので、検査を希望の方はスタッフまでご相談ください。
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