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脳神経科

脳神経科からお知らせです(電気生理学的検査)

こんにちは。

脳神経科の獣医師の宇津木です。

今回は電気生理学的検査についてご紹介いたします。

神経疾患の診断はMRIによる画像診断とイメージされている方も多いと思います。

MRIは脳や脊髄の形態の異常を検出しており、神経の機能診断はできません(人ではfunctional MRIなどで脳の機能検査も行われているようです)。

神経の機能を客観的に評価するには電気生理学的検査を行います。

電気生理学的検査は生体内で発生する電位の変化を捉える検査で、写真のようなニューロパックという機械を使用して行います。

ニューロパック

電気生理学的検査には神経伝導検査(F波検査、運動神経伝導検査、感覚神経伝導検査、反復刺激試験)や筋電図検査などがあり、MRIで異常が検出できない末梢神経の疾患(ニューロパチー)や多発性筋炎といった筋疾患の精査に有用です。

その他、耳が聞こえているか客観的に評価したり、脳幹の機能が評価できる聴性脳幹誘発反応(BAER)といった検査もあります。

MRI検査で異常が見つからない場合でも、電気生理学的検査で異常が見つかることもあり、必要に応じて検査をご提案していきますので該当症例がいましたらご相談下さい。

 

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