トリミングのバリカンについて
こんにちは。トリマーの有賀です。
今回はトリマーが使用するバリカンについてご紹介したいと思います。
ご自身のワンちゃんや猫ちゃんをトリミングに出すとき、バリカンを使用するカットをすすめられたことはございませんか?
「バリカンを使うとすごく短くなってしまうのでは?」と考える方も多くいらっしゃると思いますが、そんなことはありません。
下記の写真のように1mm~11mmまでの替え刃があり、被毛を長く残せるバリカンもご用意しております。
左から1mm・2mm・3mm・5mm・6mm・8mm・9mm・11mmの替え刃を付け替えながら、オーナー様のご希望のカットに近づけていきます。バリカンの本体に関しては、刈り方や刈れる具合については関係ありませんが、重さや太さが変わってくるので、トリマーさんの好みで使い分けています。大事なのは替え刃のmm数でどれくらい短くなってどれくらい被毛が残るかというところです。
今回は私が飼っているトイプードルちゃんに協力してもらい、実際にどの程度被毛が残るのか見ていきたいと思います。
まずはシャンプー前の被毛
ではシャンプーに入れます。
シャンプーに入れてふわふわになりました‼
下記の写真では被毛の長さを測っています。
この櫛の長さが約4cmなので、現在の被毛の長さは半分ちょっとという感じなので、2.5cmくらいの長さかと思います。
では早速カットしていきたいと思います。
今回はよく使用される、5mmと8mmの替え刃で違いを見ていこうと思います。
まずは8mmのバリカンを入れてみましょう。
左半身は先ほどの2.5cmのままで、右半身を8mmのバリカンでカットしました。うっすらピンクの肌がみえますが、被毛はだいぶ残っていることがわかります。
続いて5mmのバリカンです。
先ほどより肌の色がよくわかると思います。ただ、バリカンの入り具合はその子の毛質や毛の立ち具合によって大きく変わってきます。プードルちゃんの場合ですと、ふわふわな毛質で毛もよく立つのでバリカンのmm数に近いカットができますが、ダックスちゃんやチワワちゃんなど毛が寝ている犬種ですとこれより長く残る事が多いです。
犬種やその子の毛質によって残る長さは違いますので、カットをする際はトリマーさんとよく相談して、カットを決めていっていただきたいと思います。
バリカンを使用するメリットとして、
・カット時間の大幅な短縮
・左右で長さが均一になり左右対称を作りやすい
・ハサミよりケガのリスクが少ない
ということが挙げられます。病院のトリミングには高齢のわんちゃんや猫ちゃんが多くいらっしゃいます。
トリミングがなるべくストレスにならないよう、短時間で仕上げる際に、バリカンは必要不可欠になります。
最後に、協力してくれたトイプードルちゃんもきれいに仕上げました。
是非、トリマーさんとご相談の上、バリカンを取り入れたカットをしてみてはいかがでしょうか。
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://www.samec.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/486