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リハビリテーション

犬の手足の構造について

こんにちは、動物看護師の後藤です。

以前、犬の手足の構造についてお話させていただきました。今回もそれに関連したことをお話しさせていただきます。

前回で犬は指先で立っているということをお伝えしました。

さらに骨や関節、それらを構成する靭帯、筋肉や腱も人と似ているということが分かったと思います。

身体の構成が似ているということは起こりやすい怪我なども似てきます。

みなさん突き指の経験はありますか?

実は犬も突き指をしていることが多く気がつかずそのままということが多いです。(厳密に比較すると異なる部分もありますが、指の軽度な捻挫という点で話を進めます。)

とくにアジリティーなど運動強度の強いスポーツを日常的にしている子、砂利道や山道など足場の悪いところを普段から歩いている子は注意が必要です。

大抵は転んだりぶつけたり、又は日常的に使い過ぎて発症します。初めは痛みがあるので、足を挙げたり歩き方がおかしくなったりします。

極々軽いものや、慢性的に変化が生じている場合はそういったことに気付きにくいです。

そしてそのままなんとなく症状が落ち着いて一見すると完治したかに見えることがあります。

こうした捻挫を放っていると、なにが起こるかというと指の可動性が低下して関節の動く範囲が狭くなります。

そうすると再度痛みがでたり、スポーツで最大のパフォーマンスが出せなかったり、二次的な痛みが別の部位に出たりします。

さらに重症化のリスクも上がります。重症化すると骨と骨を繋ぐ靭帯や骨と筋肉を繋ぐ腱が切れてしまうこともあります。

突き指で命に関わることや、歩けなくなってしまうことはほとんどありません。

ですが、歳を取っていろいろな所に痛みを抱えて生活するのではなく、出来るだけケアできる所はケアしてあげるといいと思います。

そこで普段からやっておくと良いことをお教えします。

 

①痛みがない時点からよく指先を触っておく。

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犬はとくに痛みが無くても指先を触られるのを嫌がる子が多く見受けられます。

痛みがあると尚更嫌がる可能性もあるので、痛くない時点から触られ慣れておくことが大事です。

触られること=嫌なことをされるということにならないように優しくスキンシップで撫でる延長で触ってあげます。

嫌がるようなら無理せずゆっくり慣らしていきましょう。

 

②指の関節の曲げ伸ばし

指は人と同じように動きます。

手のひら側に曲がり、手の甲側に伸びます。伸ばす方向はある程度の所で痛みが出やすいのでゆっくりやりましょう。

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こちらも同様に優しく、ゆっくり、嫌がるようならやらないようにします。

 

③指と指の間の開いたり狭めたり

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あくまで無理せず行いましょう。

普段から気にして触ってあげれていれば、腫れたり、一部だけ熱を持っていたり、傷が出来ていたりといったわずかな変化にも気づきやすいと思います。

どんな変化でも、来院した際にご気軽に相談していただければお力になれることがあるかと思いますのでなんでもご相談ください。

 

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