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総合診療科

ワクチンアレルギー

獣医師の福島です。

今回は、毎年受けているワクチンについてお話します。

わんちゃんは狂犬病ワクチンと混合ワクチン(5種・8種など)

ねこちゃんは混合ワクチン(3種・5種など)があります。

病気に負けない免疫をつけるためのワクチンですが、ワクチン接種後にまれにアレルギー反応を起こすことがあります。

《20分以内におこる重篤なアレルギー反応》

非常に稀な反応ではありますが、これはアナフィラキシーシュックで体の力が抜けぐったりし、嘔吐や尿便の失禁などの症状が起こり、命に関わる場合もあります。

すぐに治療を行う必要がある危険なアレルギー反応です。

《数時間経ってからおこるアレルギー反応》

目の周りやマズル、口の周りがパンパンに腫れる顔面腫脹(ムーンフェイス)や注射をした部位が腫れたり痛みが出たりすることがあります。このような症状は半日経ってから出ることもあります。

ねこちゃんの場合、発熱したり元気がなくなるという症状が数日後におこることもあります。

《ねこちゃんでもう一つワクチンで気をつけたい事》

ワクチン接種部位にしこりができることがごく稀にあります。

炎症だけの場合もありますし、肉腫になってしまうこともあります。ワクチン後に気づいたことがあれば早めに受診してください。

《ワクチンアレルギーになってしまったら》

すぐに動物病院にご連絡ください。

早急な治療が必要です。アレルギーを抑える注射、重症の場合は点滴治療や気管挿管なども行います。

今後のワクチン接種は獣医師と相談して決めていきます。

ワクチンの種類を変更したり、ワクチンを打つ前にアレルギーを抑える注射を打ったり、ウイルスの抗体価を調べてワクチンを延期したりすることもあります。

《ワクチンを安全に受けていただくために》

体調が良い日にうつ

接種後は30分くらい病院内あるいは病院の近くで様子を見てもらう(すぐに対応できるように)

ワクチンはなるべく午前中に(夕方に接種した場合、夜間に症状が出る可能性があるため)

接種後はよく様子を見てもらう(よく見れる日に接種する)

接種後、1日はシャンプーや激しい運動は避ける

そして、何か気になることがあったらご連絡ください。

また、複数回ワクチンを受けていて今までアレルギーが出ていなくても、今後出る可能性もあります。

健康を守るためのワクチンです。安全に受けていただくために心に留めて頂ければと思います。

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