総合診療科
猫の排尿異常について
こんにちは、獣医師の杉野です。
だんだんと寒くなってきましたね。
寒くなってくると、排尿異常で病院にいらっしゃる猫さんが急増します。
頻繁にトイレに行く、血尿が出る、尿が少しずつしか出ない、トイレに長い時間座っているのに排尿していない、などなど・・・
こういった症状は膀胱炎や尿石症のサインかもしれません。
猫さんは基本的に暖かいところが好きな動物なので、寒いと動くのが億劫になりトイレや水を飲みに行く回数が減ってしまいます。
そして気温が下がることで飲水量が少なくなると、尿が濃縮します。
さらにトイレを我慢してしまうので濃縮された尿が膀胱内に溜まっている時間が長くなってしまうので、膀胱炎や尿石症を発症しやすくなります。
こういった事態を防ぐためにお家で簡単にできる工夫をいくつかご紹介します。
・部屋の温度を常に暖かくしておく
・水飲み場をいくつか設置する
・水をぬるま湯にする
・ドライフードをふやかしたり、ウェットフードに変更する
・トイレをきれいに保つ
・トイレの数を増やす
しかしどれだけ気をつけていても、猫さんは体質的に尿路系の病気になりやすいので、頻尿や血尿の他にも「いつもとおしっこの様子が違うな」と思ったらなるべく早くご来院くださいね。
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