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わんちゃん、ねこちゃんの採尿、採便方法

獣医師の上嶋です。

便検査や尿検査を実施する必要がある場合、ご家族の方に、採便、採尿をお願いすることがありますが、皆さんはどうやって動物の便や尿を取っていますか?

意外と難しいなと感じられている方も多いのではないでしょうか。

今回は、便や尿の取り方についてお話ししたいと思います。

<便の取り方>

トイレットペーパーや猫砂に付着してしまっていると、下痢の場合などには便が吸収されてしまい、うまく検査が出来ないことがあります。

ビニール袋やプラスチック容器に入れて持参していただけると検査がしやすいです。

なるべくゴミが混ざらないよう、注意してください。

可能であれば、排便の体勢をとったら、ちらしなどのツルツルした素材のもので便を直接キャッチして下さい。

<尿の取り方>

1.犬の場合

 お散歩で尿をする子の場合には、おしっこの態勢を取ったら、清潔な器をそっと差し出して尿をキャッチしてください。

家のトイレで尿をする子の場合は、ペットシーツをひっくり返して設置しておくと、尿が吸収されないので、そこに溜まった尿を回収してください。

2.猫の場合

 引き出し式のトイレを使用されている場合には、引き出し部分のシートを外しておき、そこに溜まった尿を回収してください。その際、尿を吸収しないタイプの猫砂を使用してください。

引き出し式のトイレでない場合には、水切りかごなどを利用してみてもいいかもしれません。

便、尿共に、正確な検査結果を得るには、なるべく新鮮なものが望ましいです。

検尿、検便用の容器が必要な場合には、スタッフにお声がけいただければ、無料で容器をお渡し致します。

また、どうしてもご自宅での採尿が困難な場合には、病院で、膀胱穿刺(エコーガイド下で膀胱に直接細い針を刺して採尿)やカテーテルによる採尿を行うことも出来ますので、ご相談ください。

 

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