腫瘍科
体調の変化に早く気が付くために
こんにちは。
獣医師の平林です。土曜日の腫瘍科で勤務をしています。
当院ではたくさんの患者さんの抗がん治療を行っています。
抗がん治療は、がんを抑える効果がある一方で、副作用への心配がつきものです。
副作用は、重く出てしまう子もいれば、ほとんどでない子もいて、程度は様々です。大切なことは、副作用がでてしまった時に、早く、適切な治療をしてあげることです。
今回は、体調の変化に早く気づくために、病院でとっている体制やご家族にご自宅で行っていただいていることについて、皆さんにご紹介をしたいと思います。
体調の変化は、元気、食欲、お水を飲む量、体温、心拍数、呼吸数、尿や便の状態でみていきます。
通院になる際には、ご家族にこのような紙をお渡しし、はかり方を一緒に練習します。
記録はこのような紙にしていただいています。
食欲があり、元気なのにいつもの体温よりも高め、午後になって急に高くなった、などということがあった場合、重大な副作用が隠れていることがあります。
朝晩、記録することで、体の変化に早く気づくことができます。
記録をしていくうちに、このお薬の時には、治療をして何日後にお腹がゆるくなるなどと、お薬の種類によってでてくる変化も見えてきます。
そうすると、その子の体質や治療薬に応じたサポートができるようになります。
患者さんとご家族に安心して治療を受けて頂けるよう、当院は24時間、スタッフが病院に常在しています。副作用に対する様々なお薬を常備し、急な体調変化に対応が出来るようにしています。
治療中はご心配なことが多いと思います。どんなことでもご相談ください。
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