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総合診療科

超音波検査の毛刈りについて

超音波検査の毛刈りについて

こんにちは。獣医師の勝山です。じめじめした梅雨が終わり、いよいよ本格的に暑い夏になってきました。

私は四季の中で夏が一番好きですが、動物にとってはこの季節は過ごしにくい季節なので、以前のブログにもあったように熱中症には注意が必要ですね。

今回は夏とは全く関係ないですが、超音波検査について少しお話ししたいと思います。

私たちがわんちゃんねこちゃんを検査でお預かりするときに、「毛刈りをしてもいいですか?」とご家族に確認させていただくことがあります。

何のためかは超音波検査に関係があります。

超音波検査は、主にお腹や胸の中の臓器をみる検査です。

超音波が出る機械を体にあてます。

そうすると、機械から出た超音波は体の内臓に当たります。内臓に当たった超音波は、反射して再び機械に返ってきます。

返ってきた超音波から画像がつくられ、私たちは内臓のかたちや内部構造をみることができます。

こんなふうに横になって検査をします

かつ1

例えば腎臓だったらこんなかんじにうつります

かつ2

超音波を当てるとき、皮膚にたくさんの毛が生えていると、毛が邪魔をして超音波が体にうまく通らず、臓器が見えにくくなります。

同じ腎臓をみています。毛が密に生えている動物だと非常にみにくくなります

かつ3

そのため、より正確に検査を行うために毛刈りが必要なことが多いのです。

我が家のねこも超音波検査のとき毛を刈りました

かつ4

お腹に毛がないとなんだか寂しい気もしますが、そんなに目立たないと思いませんか?

これにより正確な診断ができるので、是非ご協力をお願い致します。

 

 

 

 

 

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