総合診療科
うさぎには歯の病気が多いことご存知ですか?
こんにちは、獣医師の豊原です。
皆さんは何の動物を飼われていますか?
我が家では現在、犬とうさぎとインコが一緒に暮らしています。
当院は犬猫の患者さんが多いですが、うさぎの患者さんもいらっしゃいます。
そこで今日はうさぎの話をさせていただきます。
うさぎには歯の病気が多いことご存知ですか?
うさぎの歯は犬猫とは異なり、歯が一生伸び続けることが特徴です。
常に生え続ける歯と書いて「常生歯」といいます。
うさぎは草食動物なので野生では硬い草などを
奥歯ですりつぶして咀嚼し消化しています。
その際に歯も一緒にすり減るので、正常なうさぎでは
歯が伸びすぎてしまうことはありません。
飼育環境下でも適切な牧草などを与えていれば歯がすり減るので
歯が伸びすぎてしまうことは少ないです。
しかし柔らかいペレットや野菜ばかりを食べていると、
歯がうまくすり減らず歯が伸び過ぎてきてしまいます。
この状態を「不正咬合」といいます。
不正咬合になってしまうと歯が曲がった方向に伸び続けてしまい
曲がった歯が邪魔をして、食べ物をうまく食べられなくなったり
曲がった歯が口腔内に刺さってしまったりします。
このような状態になってしまったうさぎさんは
動物病院で定期的に歯のトリミングをしないといけなくなります。
一度不正咬合になってしまうと元に戻らないことが多いので
うさぎさんは普段から食事の内容に気を付けることが非常に大切です。
不正咬合の予防としては牧草をたくさん食べるようにして
ペレットを与えすぎないことが大切です。
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