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総合診療科

ワンちゃん・ネコちゃんに多い"誤飲事故"

こんにちは、獣医師の森田です。

すっかり秋めいた天気になりましたね。日中は汗ばむことも多いですが、朝晩は冷えるようになりました。

さて、今回はペットのワンちゃん・ネコちゃんに多い“誤飲事故”についてご紹介したいと思います。

ワンちゃん・ネコちゃんが吐いている・元気が無いと言って病院に来院し、検査をすると胃や腸の中に食べてはいけない“モノ”が見つかることがあります。

診察の現場で遭遇することが多いのは、おもちゃ・梅干しの種やトウモロコシの芯・食品に同封されている脱酸素剤・意外なところで靴下等でしょうか。ネコちゃんだとネズミのおもちゃや紐などが多いです。

治療方法にはいくつか種類があり、

  1. 吐かせる
  2. 胃カメラ
  3. 手術で取り出す

のいずれかを状況に応じて選択します。

例えば、1、2の処置は腸にあるモノには行なえませんし、2、3については全身麻酔が必要です。腸に詰まってしまった時は3になります。

では、実際に当院で治療したワンちゃんの場合をご紹介したいと思います。

これはワンちゃんの仰向けのレントゲン写真です。

もりた1

金属等の固いものは白く写るため、お腹の中にチェーンのようなモノが写っているのが分かると思います。このワンちゃんは胃カメラで胃の中にあるチェーンを無事取り出すことができました。

続いてのワンちゃんです。

もりた2

この写真でも食べてはいけないモノが写っているのですが、皆さんお分かりでしょうか?最初のワンちゃんよりも少し分かりづらいと思いますが、よく探してみてください。

もりた3

丸で囲った所にやや白い影が見えると思います。手術をしたところ腸におもちゃが引っかかってしまっていました。

thunder誤飲事故thunderを防ぐ確実な予防方法は無く、ご家族が注意してあげることが一番重要です。

もし、ワンちゃんが何かを飲み込んでしまった、あるいは飲み込んだかもしれない場合は、様子を見ずに病院に相談してください。来院が早かった場合は治療が軽く済む場合もあります。

 

食欲の秋ですが、私も食べ過ぎて蓄え(脂肪)を増やさないようにしたいと思いますpig

 

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