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血液ガス分析について

こんにちは、獣医師の石川恭平です。

雪も積もって寒さが厳しくなってきましたね。

一緒に過ごしているおうちの子も急な気温の変化でご飯をたべる量が減ったり、体調が気になったりすることもあるかもしれません。

今回は当院で行っている血液ガス分析についてお話ししたいと思います。

血液ガス分析とは、血液の中の気体(酸素や二酸化炭素)やミネラルの一部を調べる検査です。当院では血液検査をするときに一緒に測定することがあります。

主に評価する内容は

  1. 酸素が十分に取り込めているか(酸素化)
  2. 二酸化炭素がたまっていないか(換気)
  3. 代謝ができているか(代謝)
  4. 身体のバランがとれているか(酸塩基平衡)

一般的な検査(血液検査や画像検査など)と一緒に測定することで、身体で起こっている異常を詳しく知ることができます。

たとえば、肺炎の患者さんでは呼吸がうまく出来なくなってしまうことで血液中の酸素が少なくなったり(低酸素症)、二酸化炭素が多くなってしまったり(低換気)することで身体のバランスがくずれてしまうことがあります。

(より詳細な評価には動脈からの採血が望ましいですが、負担をかけないよう静脈から採血することもあります)

他にも、腎臓の病気や下痢や吐き気など(代謝)でも身体のバランスがくずれてしまいます。

このような検査の特徴があるため、症状や検査結果を基に身体のバランスがくずれている原因を慎重に判断していきます。

ですので、患者さんの症状も大切な情報になります。

どんな小さなことでも獣医師に伝えていただけますと非常に助かります。

 

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