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総合診療科

災害に備えましょう!

獣医師の福島です。

最近、地震が頻繁におきたり、ゲリラ豪雨や台風などの水害も多くなっています。

皆さんは災害への対策はされていますか?この辺りは幸い大きな災害はありませんが、避難が必要な災害が起こったとき、飼い主さんの安全を確保して原則的にはペットと同行避難(ペットと一緒に避難すること)をします。

日頃から災害に備えたペット用の備蓄や避難ルートの確認、必要なしつけや健康管理をしておくと安心です。

いつ起こるかわからない災害に対する備えを一緒に考えていきましょう。

●災害への備えは基本的なしつけ、健康管理、必要な備蓄

①基本的なしつけをしたり、キャリーなどに慣らせておきましょう。

ワンちゃんは『まて』・『おいで』が特に重要です。また、無駄吠えの傾向がある場合は落ち着けるよう練習しておくといいでしょう。クレートトレーニングやキャリーに慣らしておきましょう。

猫ちゃんもクレートやキャリーに慣らしておきましょう。

*うちの猫ちゃんたちはキャリーが好きです。

最初は警戒していましたが、食事やおやつを食べたり触り心地の良いタオルを入れたりしていたら自然に入るようになって、今ではくつろいでいます。

常にリビングに置いておくのもコツです。

 

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おひるね♪

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写真これでO K?

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ちょっとおじゃまします!

 

②ワクチンやその他の予防をしておきましょう。

日頃の様子をよく観察して、時々動物病院でも診察してもらいましょう。健康手帳などで診察記録を残しておくと良いでしょう。

 

③ライフライン(電気・ガス・水道など)が元に戻るまで時間がかかることもあります。避難セットの準備や必要な備蓄をしておきましょう。

食事:療法食を食べているのなら多めに用意しておく

水:ミネラルウォータで大丈夫(日本の水は水道水とほぼ同じ硬度)

お薬:いつも飲んでいる薬、特に飲まないと命に関わる薬は2週間くらい余分に持っておくほうが良い。(かかりつけの動物病院も被災している可能性がある)何の薬を飲んでいるか、お薬手帳をつけておくと良い。(他の病院で同じ処方をしてもらえる)

排泄用グッズ(簡易トイレ・うんち袋・猫砂など)

お手入れグッズ(ブラシ・コームなど)

キャリーバック・クレート・ケージ

写真:携帯の写真でも良いのでわかるもの

首輪・食器・ペットシーツ・バスタオル・ビニール袋・ガムテープ・おもちゃ・おやつ

その他必要なもの

 

●住まいの防災対策

家具やケージに転倒防止グッズを設置したり、ガラスに飛散防止フィルムを貼ることでケガをしないよう対策しておきましょう。また、地震などで窓ガラスが開いて脱走しないように工夫しておくといいでしょう。

●避難所やルートを確認

前もって確認しておくと、いざという時にあわてずに行動できます。

●ペットとはぐれても見つかり易い工夫

マイクロチップ、迷子札・鑑札・狂犬病予防注射済票をつけておきましょう。

飼い主さんの名前・連絡先がわかるようになっています。

 

いろいろな対策を見てきましたがいかがでしたか?私もまだ十分対策できていないので改めてやっておくことを確認できました。できれば、災害に遭わないほうが良いですが、もしもの時の備えをやっておけばあわてないですみますので、できることから始めていただけたらと思います。

これからまだまだ暑くなりますのでいろいろな対策をして元気に乗り切りましょう。

 

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