犬の認知症について
こんにちは、動物看護師の吉冨です。
7月に入り、厳しい暑さが続きますが皆様お元気にお過ごしでしょうか?
今回は犬の認知症について愛犬のキムの話も踏まえながらお話しします。
犬の成長は早いものです。
元気いっぱいの幼少期から成年期と呼ばれる期間は、0歳から7歳まで。
7歳から先はシニア期と呼ばれ、13歳を超えると介護が必要になってくる状態になりやすいです。
犬も老いとともに、人間でいうところの認知症のような症状が出ることがあります。
夜、寝ている時に起きて鳴いたり、家の中を徘徊したり、若い時食べていたご飯を残すようになったり、トイレもシーツの上でできなくなったりします。
我が家の愛犬、キムは今月で16歳3ヶ月をむかえます。
15歳を過ぎたあたりから、寝たままおしっこをしたり、夜中に鳴きわめいたり、家の中を徘徊するようになりました。
ご飯や水も、口元へ持ってかないと自分で食べたり、飲んだりできなくなりました。
私自身が一番悩まされたのは、夜鳴きです。
夜中に何度も起こされるので、水をあげて落ち着かせてみたり、昼間はなるべく起こして
夜は寝てもらうようにしてみましたが、なかなか良くならず、獣医さんと相談して睡眠薬を始めることになりました。
睡眠薬も量を調節するのが難しく、多すぎると寝過ぎちゃったり、少ないと起きてしまうので大変でしたが、今では量をコントロールできるようになりました。
慢性腎不全もあり、おしっこの回数も多いのでマナーベルトをこまめに替えてあげてます。
キムが家の中を安心して徘徊できるように、床に滑り止めのシートをひいてあげてます。
最近はキムの介護生活にも慣れて、家族みんなでサポートしながら過ごしてます。
認知症の原因は今の医学では分かっていませんが、犬にも人間のようなアルツハイマー症と同じような脳の実質的な変化が見られることは分かっています。
人間の場合と同様に、認知症は放って置くとどんどん進行してしまい治療は困難ですが、進行を遅らせることはできると言われています。
日光浴をさせて、体内時計をリセットさせたり、運動をさせて筋肉の衰えや寝たきりを防ぐことは認知症予防につながります。
昼夜逆転してしまった場合は、なるべく昼間に起こして体をうごかしたり、声をかけたりして刺激を与えるようにしましょう。
愛犬が認知症になると、今までできてたことができなくなったり、鳴いたり徘徊するので
飼い主さんもショックを受けると思います。
私もはじめはショックでしたが、今では認知症もコントロールしながらキムと楽しく過ごしています。
生活リズムも崩れて、介護疲れで悩んでる飼い主さんもいると思いますが、一人で抱え込んで頑張り過ぎずに、獣医師や看護師に相談してみるのもいいかもしれません。
もちろん私でよければいつでもお話し聞きますので気軽にお声掛け下さい。
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