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総合診療科

検査の基本

皆さま、明けましておめでとうございます。

獣医師の森田です。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

前回、私が担当した回では検査について書かさせていただきましたが、今回は一番大事だと考えている検査について書きたいと思います。

 

それは、『問診と身体検査』です。

 

あえて専門用語で書きましたが、問診とは医師が患者に病状を尋ねることです。もちろん動物は話せないので、獣医療の場合ご家族にペットの病状を聞くことを指します。

身体検査は言葉の通りで、獣医師が動物の体に直接触れて異常がないか検査をすることで、まさに五感を使って行います。

これらの検査は特別な検査機器を必要とせず、獣医師は日々当たり前のように行っていることです。

しかし、動物の状態を直接確認し、問題点と疑われる病気をリストアップし、診断に必要な検査を考えていく上では非常に重要です。

しかも、動物に対する負担は他の検査に比べると少なくて済みます。

上記の検査を行うにあたって、獣医師には病気の知識・追加検査の目的・治療方針などについて熟知していることはもちろん、ご家族から正確に聞き出す会話力・動物出来るだけ怖がらせずに触らせてもらう優しさなどが必要になり、個人的にはとても奥が深いと感じています。

ご家族の側にとっては、何をどれくらい話していいのかわからないことも多いかと思います。

また、うろ覚えな状況もあるかもしれません。

どうか、ペットの異常について気になるところがあれば遠慮なく話してください。

不確かな情報でも構いません。

私は獣医師として病気の知識を集積するとともに、ご家族とのお話から必要な情報を引き出して行けるよう努力していきたいと思います。

(獣医師:森田)

 

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