心臓病科
犬と猫の心拍数
こんにちは。
心臓病の診療を担当している獣医師の伊藤です。
今回は、「犬と猫の心拍数」についてのお話です。
最初に用語の説明をしておきますが、心拍数とは、
心臓が1分間に動く回数
を指します。
それでは、ここで問題です。
「あなたのお家の犬・猫の心拍数はいくつでしょうか?」
あてずっぽうでも良いので、ちょっと考えてみて下さい。
シンキングタイムです。
…
……
………
…………
はい、回答します。
興奮すると心臓は速く動き、落ち着くとゆっくりになるので、そもそも心拍数は一定じゃないんですが、動物病院で診察をしている時の心拍数をざっくりと言うと、
犬 120~180回/分
猫 180~240回/分
という感じです。
数字だけ見ても実感がわきづらいと思うので、ちょっと補足します。
ご存じのように、1分間は60秒ですので、
心臓が1秒間に1回動けば、心拍数60回/分
となります。
同様に考えて、
心臓が1秒間に2回動けば、心拍数120回/分
心臓が1秒間に3回動けば、心拍数180回/分
心臓が1秒間に4回動けば、心拍数240回/分
となります。
慣れない動物病院に来て大興奮して、「ガルルルル!!」とか「シャー!!」とか言っている犬猫の心拍数は180~240回/分くらいまで上がるんですが、その時は結構なスピードで心臓が動いているんだと分かります。
もちろん、リラックスできる自宅では、心拍数はもっと低くなります。
寝ていたら更に低くなります。
心拍数は動物の胸のあたり、動物がフセをした時に肘があたる部分に手を当てれば測れます。
良かったら、一度、おうちの子の心拍数を測ってみて下さいね。
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